「FRBの代弁者」：FRBの「利下げなし」陣営は自信を深めている

「FRBの代弁者」ニック・ティミラオス氏は最新の記事で、3カ月連続の期待外れのインフレ統計により、今日夏の利下げに向けた基礎を築くというFRBの見通しは打ち砕かれた、と書いた。現在の問題は、前四半期の予想を上回る賃金の伸びを受けて、インフレ率低下の「ラストワンマイル」をどのように管理するかについてFRB内で広範な再考を促すかどうかだ。パウエル議長は過去６カ月間のインフレ上昇に対する懸念を軽視してきたが、労働省が火曜日に発表する賃金伸び率報告により、FRBの様子見姿勢が緩和される可能性がある。中銀内では、経済が好調でインフレ率が２．５％を大きく上回る水準にとどまるとの懸念から、一部の当局者は今年利下げする必要はないとみている。最新の統計は彼らを裏付けるものであり、当局者が景気減速のさらなる証拠を確認するのを待っている可能性が高まっている。