MetaMask、8月下旬に新ステーブルコインmUSDのローンチ準備を発表

MetaMaskが新ステーブルコインmUSDのローンチへ

MetaMask （メタマスク）は、 Stripe （ストライプ）傘下のBridge、M^0、Blackstoneと提携し、月末までに独自のステーブルコイン「mUSD」をローンチする予定だ。

CoinDeskの 報道 によると、月間アクティブユーザー3,000万人を超えるイーサリアム（Ethereum）ベースのウォレットであるMetaMaskは、独自の米ドルペッグステーブルコイン「mUSD」のローンチを準備していることをCoinDeskが報じた。報道によると、MetaMaskは今週後半に新しいステーブルコインを発表し、月末までにトークンをローンチする予定で、情報筋によると、Blackstoneがトークンの保管および財務管理サービスを提供する予定という。

決済サービスプロバイダーのStripeと提携するMetaMaskは、さまざまなサービスの主要取引ペアとしてmmUSDステーブルコインを導入する予定。これは、先週公開され、その後削除されたアーベ（Aave）のガバナンス提案に記載されていた内容で、ステーブルコインプラットフォームM^0がこの取り組みを支援していると報じられている。

GENIUS法可決を受けて発表される

このローンチは、7月にステーブルコインのための初の連邦枠組みを創設したGENIUS法が可決されたことを受けて、米国の規制が大きく転換する中で行われた。

この法律では、米国債などの高品質流動資産への1:1準備金の積み立て、毎月の公的準備金の証明、そしてAML/KYCの完全な遵守が義務付けられている。mmUSDは、米国の規制環境の改善、従来の金融機関によるトークンの認知度向上、ステーブルコイン発行会社Circle（サークル）による劇的なIPO成功（取引開始から2週間で約675%上昇）を背景に、ステーブルコインへの関心が急上昇する中で登場。

2024年にStripeは、ステーブルコインプラットフォームBridgeを11億ドルで買収したと報じられている。Bridgeのソフトウェアプラットフォームは、企業がステーブルコインを決済手段として受け入れることを可能にし、将来的にはSwift、Mastercard、Visaなどのグローバル決済ネットワークに匹敵する存在になることを目指している。StripeのCEOであるパトリック・コリソン（Patrick Collison）CEO（最高経営責任者）は買収時に次のように述べていた。

Stripeは世界最高のステーブルコインインフラを構築しようとしており、その目標達成に向けて、BridgeをStripeに迎え入れることができ大変嬉しく思います。

MetaMask公式サイトによると、同社のユーザー数は1億人で、Aaveの純預金総額は550億ドル（約8兆円）を超えており、MetaMaskのステーブルコイン市場参入は、新たな規制の明確化と機関投資家の関心の高まりを背景に行われた。