市場はベアに転換？bitcoinデッドクロス、ethereumクジラの駆け引き、投資家の不安が増大

不安、とても不安です。自分はまだ十分に利益を得ていないのに、市場ではすでにベアマーケット入りの声が上がり、さまざまなニュースが私を混乱させています。bitcoinの週足はMACDデッドクロスに直面し、ethereumはかろうじて支えています。最近、底値でETHのロングを叫び見事な成績を収めたTrend Researchも、かつてはethereumエコシステムに強気でしたが、今朝は静かにPENDLEとENSを損切りして全て売却しました。

こんな時、果たして持ち続けるべきか、それとも撤退すべきか？私はひたすら市場の声を探し続け、誰かが私に“信仰をチャージ”してくれるのか、この不安に出口を見つけられるのかを探しています。

クジラが揺るがすethereumとbitcoinの攻防

ここ2週間、暗号市場の主役は他でもなく、ある古参クジラです。彼が大胆にBTCを売却しETHに乗り換えた動きは、bitcoinの相場が弱含んだ“元凶”とも言えるでしょう。この大口は34,110枚のBTCを売却し、約37億ドルを現金化、さらに813,298.84枚のETH（約36.6億ドル相当）を購入しました。現在、彼の残る2つのウォレットには49,816枚のBTC（約60億ドル相当）が残っています。問題は：彼はさらに売却するのか？どれだけ売るのか？まるでまだ落ちていない剣がbitcoinの頭上にぶら下がっているようです。言えるのは、売り圧が非常に強いということです。

ethereumにとって、クジラの乗り換えは明らかな好材料です。これが最近ETHがBTCよりも強い主な理由の一つかもしれません。しかし、ethereumも今後2週間は楽ではありません。現在932,246枚のETHがアンステーキング待ちで、約4億ドル相当の潜在的な売り圧が市場に影響を与える可能性があります。

今はクジラの動き次第で、ethereumを支えきるにはbitcoinを大きく下落させる必要があり、ストックの攻防が続いています。

スーパーウィーク：データと利下げの衝突

今後数週間、世界中の市場の注目はほぼ全てFRBに集まっています。本日のCME“FedWatch”データによると、9月の25bp利下げの確率は87.4%で、投資家はFRBが新たな緩和サイクルを開始することに賭けています。

そして今週はまさに“スーパーウィーク”であり、ADP雇用統計、ISMサービス業PMI、特に最重要の非農業部門雇用統計など、全てのデータが9月16日～17日のFOMC会合の決定に影響します。一連のデータ、特に非農業部門雇用統計が弱ければ、市場はFRBがより早く利下げを開始すると見なすでしょう。逆に全体が強ければ、利下げ期待は後退します。いずれにせよ、今週の市場は大きく変動する運命です。投資家にとって、慎重さこそ唯一の答えです。

パウエルは8月22日夜の講演でハト派的なシグナルを出しましたが、利下げの持続性や幅については強い指針を示しませんでした。CICCの最新レポートは、市場はパウエル議長のJackson Hole会議での“ハト派”発言を過度に解釈すべきでないと指摘しています。現在の米国は高関税と移民政策の引き締めに直面しており、雇用とインフレリスクが共存しています。もしインフレリスクが雇用を上回れば、FRBは利下げを停止する可能性があります。たとえ9月に25bp利下げしても、持続的な緩和サイクルの開始を意味しません。CICCは、“スタグフレーション”圧力が高まれば、FRBはジレンマに陥り、市場のボラティリティが増すと警告しています。

トランプ側は、FRB理事会をより結束したチームにし、政策をハト派に傾けようとしています。FRB理事は定員7名で、現在トランプと“法廷闘争中”のクックを除き、バイデン政権が任命したジェファーソンとバーの2名がクック同様パウエルと同じ陣営にいます。ボウマン、ウォラー、ミランは一般的にトランプ支持者と見なされています。もし裁判所がトランプによるクック解任を認めれば、トランプはすぐに後任を指名し、理事会で4対3の多数を得ることになります。しかし、この判断が9月会合前に下される可能性は低く、クックの欠席により、トランプ任命の3名、バイデン任命の2名、パウエルで同数となる可能性があります。9月のFOMC会合は市場の分水嶺となるかもしれません。

Fundstrat Global AdvisorsのリサーチディレクターTom Leeは、9月に投資家が慎重であるのは正しいと述べています。FRBは長期の据え置きを経て、穏やかな利下げサイクルを再開しつつあり、トレーダーはポジションを決めにくい状況です。米株強気派の彼は、S&P500が今秋5～10%下落した後、6800～7000ポイントまで反発すると予想しています。

WLFIは大口資金を吸い上げるのか？

もう一つの“スーパーボム”もカウントダウン中です。トランプファミリーの暗号プロジェクトWorld Liberty Financial（WLFI）が本日20時（UTC+8）にローンチされます。多くの人が以前のTRUMPトークンを思い出し、一部の人を富ませ、大口資金が市場全体を崩壊させたことを連想しています。そのため、多くの人が気にしているのは、TRUMPのシナリオがWLFIで再現されるのか、という点です。

オンチェーンアナリスト@ai_9684 xtpaによるWLFI投資家の購入コスト整理によると、WLFIは8回のパブリックセールを実施し、調達総額は22.6億ドル。現在のプレマーケット価格0.32ドルで計算すると、第一ラウンドのパブリックセール最低コストはわずか0.015ドルで、利益幅はすでに20倍超、つまりWLFI上場後に“売り浴びせ”が起きる可能性が高いことを意味します。

2回のパブリックセール分はTGEで20%がアンロックされ、残り80%はコミュニティ投票で決定、チーム/アドバイザー/パートナーのトークンはロックされていますが、戦略ラウンドの各機関のトークンがアンロックされるかは明確にされていません。現在、全ネットワークがTGEの流通量に注目しており、Coinmarketcap.comのデータによると流通量は272億枚、約87億ドル相当です。CMCのCEOはこの流通データはプロジェクト側と何度も確認したと述べており、戦略ラウンドのトークンもTGEで流通することを意味します。もし本当にそうなら、上場直後の“売り浴びせ”は避けられないでしょう。

ただし、暗号KOL@0 xDylan_（WLFI Walletチームメンバーの可能性あり）は、WLFIトークノミクスのアップデートを発表し、そのうち8%はAlt 5 Public Companyに割り当てられロック済み、10%は今後のインセンティブ計画やポイントなどにリザーブされており（ロック済み、詳細は公式発表待ち）、チームと機関投資家の分もロックされています。さらに3%がCEX流動性およびDEX LPに、5%が投資家に割り当てられています。つまり、流通量のうちアンロックされているのは5%と流動性用の3%で、合計8%、すなわち流通量は80億枚、25.6億ドル相当となります。

Odailyは「WLFIプレマーケットで半値、9月1日上場は上昇か下落か？」でWLFI上場後のシナリオを予測し、もう一つの可能性としてWLFIもトランプの後ろ盾があり、WLFI正式ローンチ当日にトランプがSNSでWLFIを祝福したり“買い煽り”発言をする可能性が高く、大統領との曖昧な関係がWLFIにさらなる投機余地を与えるとしています。

さらに流通量がわずか8%であることを考慮すると、WLFI上場時に価格が継続的に押し上げられる可能性も否定できません。しかし高いFDVと潜在的な戦略ラウンドの売り圧は時限爆弾であり、アンロック割合が拡大したり投機熱が冷めれば、急激な調整が起きる可能性もあります。

その他の市場の声：bitcoinは依然として信仰だが、短期的には慎重に

リスク回避ロジック：ゴールドとbitcoinの並存

『金持ち父さん貧乏父さん』の著者Robert Kiyosakiは再びbitcoinに言及し、ヨーロッパが深刻な債務危機に直面し、フランスは“バスティーユデー型”の反乱寸前、ドイツはエネルギー政策で製造業コストが高騰し、内乱リスクすらあると述べました。彼は、2020年以降、米国債は13%、欧州債は24%、英国債は32%下落し、世界市場は主要経済体の債務返済能力に自信を失っていると指摘。Kiyosakiは、日本と中国が米国債を売却しゴールドやシルバーにシフトしているとし、投資家にゴールド、シルバー、bitcoinの保有で自己防衛を呼びかけました。

Bitwise欧州リサーチディレクターAndré Dragoschも、ゴールドは株式市場下落時の最良のヘッジであり、米国債が圧力を受ける時はbitcoinの方が粘り強いと述べています。歴史データも、ゴールドは株式ベアマーケットで上昇しやすく、bitcoinは米国債売りの期間により支えられることを示しています。2025年までにゴールド価格は累計30%以上上昇し、bitcoinは約16.46%上昇しており、投資家が利回り上昇、株式市場の変動、現職大統領トランプの暗号資産支持姿勢の下で、両者を差別化して選択していることが反映されています。

トレーダーの慎重と待機：2025年秋に上昇トレンド到来か

トレーダーEugene Ng Ah Sioは自身のチャンネルで、現在は市場取引に参加していないが、（フォロワーのために）説明すべきは、アルトコインに実質的なボラティリティが生じるにはbitcoinの上昇ブレイクが必要だが、現状のbitcoinはブル派の期待に応えていないと述べました。

以前、Eugeneは8月14日にETHポジションの大半をクローズしリスクエクスポージャーを大幅に低減、8月24日にはブルサイクルの終局到来を示唆し、ETH取引を全面的に終了したと述べています。

最新の『Matrix onTarget』レポートでも、Matrixportはより保守的な立場に転じ、今回の調整はまだ続く可能性があると指摘。季節的な弱さは7月末から顕著で、段階的な圧力が蓄積しています。

今週は米国雇用統計の発表が控え、bitcoinは重要なテクニカルポイントにあります。価格がさらに下落すれば多くのトレーダーが意外に思うかもしれませんが、このリスクは無視できません。過去の経験では、利下げは暗号市場にとって好材料と見なされがちですが、しばしば波乱が伴います。

CryptoQuantのアナリストCrypto Danは、暗号資産市場のサイクルが鈍化しており、2025年秋に上昇トレンドが到来すると予想しています。1年以上保有されているbitcoinの割合（実現時価総額ベース）を見ると、過去のサイクル（第1・第2段階）では市場が大きく上昇しピークに達していました。しかし現在の段階（第3段階）では、上昇トレンドの傾きが徐々に緩やかになり、サイクルも長期化しています。

CryptoQuantリサーチディレクターJulio MorenoはXで、短期的なバリュエーションの観点から、bitcoinが迅速に112,000ドルを回復できなければ、下値サポートは100,000ドル付近になると述べています。現在のBTC価格は107,420ドルです。

まとめ

クジラのポジション調整、マクロの利下げ攻防、プロトレーダーの慎重な姿勢、ほぼ全ての声が共通点を伝えています：現在の市場は曖昧なゾーンにあり、待機と慎重さが唯一の戦略です。

不安は消えないかもしれません。それは私たちが相場の変動で揺れ動くたびに付きまといます。しかし、これこそが市場の常態なのかもしれません——市場は決して確実性を与えず、選択肢だけを提供します。

私たちにできることは、誰かに“信仰をチャージ”してもらうことを焦って探すのではなく、不確実性の中で自分の立場を見つけ、繰り返しの試行錯誤の中で忍耐力を鍛えることです。