ジャスティン・サン、トランプのWLFIトークン2億ドル分のアンロックを主張：「売却しない」

重要ポイント

• Justin Sunは、アンロックされた供給量の3%にあたる6億WLFIトークンを取得し、主要なガバナンスステークホルダーとなった。
• WLFIは1トークンあたり$0.2453で取引されており、時価総額は60.5億ドル。ピーク時の約$0.40から38%下落している。
• 本プロジェクトには高い投機性が伴い、1日あたりの取引量は25.7億ドル、政治的支持による規制リスクも存在する。

9月1日、World Liberty FinancialのガバナンストークンであるWLFIはToken Generation Event（TGE）を迎え、1,000億トークンのうち20%がアンロックされた。このプロジェクトはDonald Trumpの支持を受けている。Tron（TRX）創設者のJustin Sunのようなクリプトクジラも、保有していたトークンの一部を請求する形でローンチに参加した。

特に、Justin SunはTGE時点で約2億ドル相当となる6億WLFIを請求した。この数量は、アンロックされた200億WLFIの3%に相当し、Sunは本プロジェクトの重要な株主となり、ガバナンス決定に大きな影響力を持つこととなった。

さらに、Arkham Intelligenceによると、Sunは本日の初回アンロック以外のソースから取得したトークンも含め、WLFIを約10億ドル相当保有している。TGE前からWLFIはパーペチュアル市場でデリバティブ版が取引されており、イベント直前には価格が500%急騰したとCoinspeakは以前に報じている。

JUSTIN SUN JUST CLAIMED $178 MILLION $WLFI

Justin Sun just claimed his 20% unlock of WLFI – worth almost $200 Million. In total, he holds $891.2 MILLION of WLFI!

He says he is not selling anytime soon.

— Arkham (@arkham) September 1, 2025

Justin Sunはプロジェクトへのコミットメントを誓い、「アンロックされたトークンをすぐに売却する予定はない」と述べている。プロジェクトの「非常に強力な長期ビジョン」を指摘し、「ミッションに完全に賛同している」と締めくくった。

公開の場で6億WLFIの売却をしないと約束しただけでなく、このクリプトミリオネアはTron上でUSD1の流通供給量を2億ドル増やすことも約束した。USD1は米ドルにペッグされたステーブルコイントークンで、World Liberty Financialと関連している。

Excited to share my thoughts on $WLFI — I truly believe this will be one of the biggest and most important projects in crypto. 🦅

We have no plans to sell our unlocked tokens anytime soon. The long-term vision here is too powerful, and I’m fully aligned with the mission.…

— H.E. Justin Sun 👨‍🚀 (Astronaut Version) (@justinsuntron) September 1, 2025

WLFI価格分析

CoinMarketCapのデータによると、執筆時点でWLFIはTGEから数時間後に1トークンあたり$0.2453で取引されていた。この価格と流通供給量246.6億WLFIにより、Donald Trumpが支持するDeFiプロジェクトの時価総額は60.5億ドル、完全希薄化後の評価額（FDV）は245.3億ドルとなる。

前述の通り、WLFIはアンロック直前と主要取引所への上場直後に価格が急騰し、当時は1トークンあたり約$0.40で取引されていた。ピークから38%以上下落しているものの、WLFIは過去24時間で7%の上昇を記録しており、これは本日公式ローンチ前に先物市場で取引されていた価格を参照している。

WLFIへの市場の関心は高く、24時間取引量は25.7億ドルに達し、時価総額の41.5%を占めている。

World Liberty Financial（WLFI）の市場データと価格（9月1日）| 出典：CoinMarketCap

話題性が高い一方で、WLFIは非常に投機的な市場で運用されており、価格変動、規制当局の監視（特に政治家との関係）、アンロックされたトークンによる売り圧力などのリスクが存在する。投資家やトレーダーは慎重に行動し、プロジェクトや関連活動を十分に評価した上で重要な財務判断を下すべきである。

関連リスクの一例として、最近のPi Networkでの動きが挙げられる。ネットワークアップグレードが長らく待たれていたにもかかわらず、トークンは10%下落し、中央集権型取引所でのPiコイン準備金は4億2,000万PIと過去最高を記録した。