日本のBitcoinトレジャリー企業であるMetaplanet Inc.は、優先株を通じて最大38億ドル（5,550億円）の資金調達を可能にする提案について、株主の承認を得ました。同社は株価下落を受け、資金調達の選択肢を拡大しようとしています。
Metaplanetの社長であるSimon Gerovichによると、株主は、月曜日に東京で開催された会議で、発行可能な5億5,500万株の優先株を承認することに投票しました。同社は本日、自社ウェブサイトで投票結果を開示しています。
Gerovichは、優先株の発行を「防御的な仕組み」と表現し、株価がBitcoin準備金の価値を下回った場合でも、普通株主の価値を守るものだと述べました。
通常、優先株には議決権がありませんが、普通株よりも配当の優先権があります。これは、低金利環境下で日本の投資家に好まれる特徴です。
Metaplanet、株価55％下落後の回復力
この取り組みは、最近発表された海外市場での8億8,400万ドル（1,300億円）の引受募集に続くものです。報道によると、資金調達は日本国外の国際市場で行われ、米国では認定投資家に限定されます。募集価格は9月9日から9月11日の間に決定される予定です。
Metaplanetは、投資会社Evo Fundとのムービング・ストライク・ワラント契約を通じて16億ドル（2,420億円）以上を調達しました。しかし、Metaplanetは9月3日から9月30日までEvoのワラントの全ての利用を停止しています。同社は、世界的なBitcoin蓄積競争に遅れを取らないために、新たな資金調達手段を模索しています。
しかし、Cryptopolitanが以前に報じたように、同社は株価の安定化を目指しています。株価は6月のピークから約55％下落しており、現在の時価総額はBitcoin保有額の約2倍で、6月の8倍から大きく減少しています。火曜日午前11時30分時点で株価は0.6％上昇していました。
一方、同社は最近、1,009 BTCを1億1,200万ドルで追加取得し、総保有量を20,000 BTCに増やしました。取得は1BTCあたり平均102,700ドルで行われ、同社の総投資額は20億ドルを超えています。Metaplanetの積極的な蓄積は、2026年末までにBitcoin保有量を100,000 BTCに増やすという広範な戦略の一環です。
Metaplanet、アジアの戦略的地位を確立
Metaplanet Inc.は、アジア最大の企業Bitcoin保有者としての地位を固めました。同社は2025年第2四半期に468％のリターンを記録し、18,113 BTC（21億ドル相当）のトレジャリーを保有しています。
Metaplanetの戦略は、BTCを急速に蓄積する点でMichael SaylorのStrategyと比較されています。MSTRのBitcoin保有量は現在、全供給量の3％以上を占めています。Metaplanetは2027年までに210,000 BTC、つまり流通している全コインの約1％を取得することを目指しています。
同社は第2四半期に550万ドル（8億1,600万円）の営業利益を上げました。Bitcoinオプション保険がそのうち11億3,100万円の利益をもたらしました。また、現在約128,000人がMetaplanetの株式を保有しており、2024年の株式市場で55,000社中最も好成績の企業となっています。
現在、世界中で170社以上が帳簿上にBitcoinを保有しており、その総額は1,110億ドルを超えています。アナリストは、株価がBitcoinの純資産価値と同水準に達した場合、このアプローチは価値を失う可能性があると指摘しています。
VanEckの幹部は、Bitcoinトレジャリー戦略は、純資産価値に近づいた企業がBitcoinを保有し続けることで株式価値を下げるリスクがあるため、うまくいかない可能性があると述べています。Cryptopolitanが報じたように、Strategyは8月に株価が15％下落しました。
最も賢い暗号通貨の専門家たちはすでに私たちのニュースレターを読んでいます。参加しませんか？
