金価格（XAU）は1オンスあたり3500ドルを突破し、史上最高値を更新した。背景には米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ観測がある。
過去のパターンに基づけば、安全資産のライバルであるビットコイン（BTC）は、今後1年以内により強力な上昇の動きを見せる可能性がある。
ゴールド最高値の後、ビットコインは225%上昇
過去の金の史上最高値において、ビットコインは当初は遅れて動き、その後6〜12か月のスパンで大幅にアウトパフォームしてきた。
2011年8月に金が1921ドルを記録した際、1年後にビットコインは145%上昇した。2020年8月に金が約2070ドルで高値をつけた後、ビットコインは3か月で68%、6か月で286%、12か月で315%上昇した。
さらに直近では、2025年4月に金が最高値をつけた後、ビットコインは3か月で約35%上昇した。
過去の2サイクル（2011年と2020年）では、金の史上最高値後におけるビットコインの中央値リターンは3か月で約30%、12か月で225%となっている。これは金が市場の方向性を示す一方、最終的にはビットコインが主導権を握る傾向を示している。
投資家が不安を感じた際、伝統的に金が最初の選択肢となる。しかし、金が上昇した後にさらなる利益を求める動きが強まると、より高リスク・高リターンと見なされるデジタルゴールド（ビットコイン）に資金が流入する。
ビットコインはいくらまで上昇可能か
歴史的な中央値リターン（3か月で30%上昇）が繰り返されれば、現在の約11万ドルから計算して12月初旬にはビットコインは13万5000〜14万5000ドルのレンジに到達することになる。
一方、過去の金の高値後に見られた145〜304%の上昇が再現されれば、今後1年間でビットコイン価格は20万〜40万ドルに達する可能性もある。これはスタンダードチャータードを含む複数のアナリストが提示する 強気シナリオ と一致している。
ただし、これらの予測はマクロ経済環境に大きく左右される。特にFRBの政策、インフレ動向、米国の雇用データが重要なカギを握る。
CMEのフェドウォッチ によると、火曜日時点では9月の利下げを90%織り込んでおり、1か月前の約80%から上昇している。
一方で、ビットコインの週足チャートには弱気のダイバージェンスが現れている。価格は高値を更新している一方で、相対力指数（RSI）は低下しており、このパターンは2021年11月のピークに先行して出現した。その後、価格は70%下落しており、トレーダーの間には警戒感も 広がっている 。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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