SWIFTと大手銀行、ConsenSysのLinea上でブロックチェーン決済を検証

SWIFTと大手銀行がブロックチェーン決済を検証

SWIFT （Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication：国際銀行間通信協会）は、BNYメロンやBNPパリバを含むコンソーシアムを結成し、同社の中核メッセージングシステムをConsenSysのイーサリアムレイヤー2であるLinea（リネア）に移行するという重要な実験に着手したと報じられた。

🟥 Exclusive @TheBigWhale_

SWIFT chooses Linea for blockchain testing

According to information gathered with @BukovskiBuko3 , SWIFT and several major global banks (including BNP Paribas and BNY) have chosen @LineaBuild , the Ethereum layer 2 developed by @Consensys , to experiment… pic.twitter.com/EaWLg1IfKp

— Grégory Raymond 🐳 (@gregory_raymond) September 26, 2025

2025年9月26日（日曜日）付のメディア報道　によると、SWIFTは、12銀行以上の主要機関と共同開発プロジェクトを開始し、基盤となるメッセージングフレームワークをオンチェーン化する実験をしている。このプロジェクトは数カ月にわたる取り組みとなる予定で、銀行間決済業界における重要な技術変革の前兆となるとされ見られる。ConsenSys（コンセンシス）のLineaが選ばれたのは、高度な暗号証明によるプライバシー重視が理由と報じられており、厳格な銀行コンプライアンス基準を満たすために不可欠な機能である。

業界アナリストは、この動きがトークン化された経済におけるクロスボーダー決済、決済、金融メッセージングシステムの運用方法を再定義する可能性があると指摘している。

ゼロ知識暗号化技術を活用

Lineaのゼロ知識暗号化技術を活用することで、国際取引に不可欠な機密性と規制遵守を維持する。

ゼロ知識技術の導入は、パブリックブロックチェーンの透明性と、銀行業界の厳格なプライバシーおよびコンプライアンス要件を両立させる上で役立つ可能性があります。アナリストは、これが従来の金融と分散型ネットワークの間に重要な橋渡しとなり、機密性の高い取引データの安全性を確保しながら、ブロックチェーンの効率性と監査可能性の恩恵も享受できると示唆している。

SWIFTによる長年の構想

2024年、SWIFTは、ネットワーク全体でデジタル資産および通貨取引の実運用試験を2025年に開始する予定であると発表している。

Lineaとの今プロジェクトは、これらの実運用試験を実現するために必要な基礎的な技術作業であり、SWIFTは理論研究の域を脱し、実用化へと前進している。発表に先立ち、SWIFTはパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの両方において、トークン化された資産の移動をテストした一連の試験の結果を公開。SWIFTの研究では、既存の安全なメッセージング基盤が、銀行が新しいプラットフォームごとに大規模かつコストのかかるシステム統合を行うことなく、異なる分散型台帳技術を接続できる、普遍的な「相互運用性レイヤー」として機能する可能性があることが示されました。

Lineaプロジェクトはこの概念をさらに一歩進め、SWIFT独自メッセージングコアをオンチェーンに移行した場合に何が起こるかを探り、よりネイティブで効率的な決済レイヤーを構築する可能性を探っている。

銀行にとって、その影響は甚大で、SWIFTのシステムは11,000以上の機関を結び付けているが、煩雑で仲介機関への依存度が高いと長年批判されてきた背景がある。この実験が成功すれば、従来の金融メッセージングとブロックチェーン決済が共存するハイブリッドモデルへの道が開かれる可能性があり、決済時間の短縮やコスト削減、そしてより強固な越境決済アーキテクチャーの実現が期待される。