主なポイント:
SOLの総取引量は、リテールトレーダーが$190から反発した際にスポットポジションに積極的に参入していることを示している。
トレーダーは、10月10日に予想されるSECによるSolana ETFの好意的な決定を見越してポジションを取っている可能性がある。
SOL（SOL）の価格は月曜日に$213まで上昇し、過去3日間で約12%の上昇を記録した。これは、最近の$190.85への売りがトレーダーにとって割安な買いの機会と見なされたことを示唆している。SECによるSolana ETFの最終決定が10月10日までに行われると予想されている中、SOLのチャートは、トレーダーがこの決定を先取りし、今後2週間でアルトコインの価格を新高値に押し上げる意図があることを示している。
SOLの動向について、簡単に見てみよう。
リテールロングが全ての下落を買い支えた
Bitcoin（BTC）の価格および暗号資産市場全体が先週月曜日に売られた際、Binanceのスポットおよび先物トレーダーの累積ボリュームデルタは、Binanceでリテールサイズ（100～1,000）のトレーダーが下落を買っていたことを示している。同様の傾向は、Coinbaseにおける機関投資家サイズのスポットCVD（10,000～10 million）でも見られる。
リテール投資家のSOLへの強い需要のさらなる証拠として、HyblockのTrue Retail Longs and Shorts Accounts指標（Binanceのリテールアカウントがロングとショートどちらのポジションを保有しているかの割合を追跡）が、価格下落のピーク時に54.3から78.2へと上昇していることが下記チャートから分かる。
これらのリテールトレーダーがロングポジションを取る中、Solanaの総合スポットオーダーブックのビッド・アスク比率（オーダーブック深度10%で設定）は0を上回り、0.47に達し、買い手優勢のオーダーブックとなっていることを示している。アンカード4時間累積ボリュームデルタを見ると、リテール層の買い手がSOLを積極的に買い進めており、直近4時間で$71.98 millionの取引量となっている。
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SOLが新高値に到達するために必要なものは？
直近の反発による日々の値動きに加え、10月10日のSolana ETF決定を前に、SOLの新高値を狙う強気トレーダーは、中央集権型取引所でのSOLの総建玉、CMEの建玉およびCME先物取引量にも注目したい。
理想的には、SOLが年初来高値$253に到達した9月18日の水準まで、今後2週間で戻ることが望ましい。SOLのCME先物建玉は9月18日時点で$2.12 billion、CME先物取引量は$1.57 billionであり、Velo.xyzの9月26日のデータによると、それぞれ$1.72 billionと$400 millionとなっている。
同様に、SOLの総建玉は現在、年初来高値前の上昇時の水準を下回っており、その際のOIは$3.65 billionに達していた。
もう一つ注目すべき指標は、特に米国でスポットETFの最終決定が保留されているため、米国セッションでのSOLのセッションごとの累積リターンである。下記チャートが示す通り、米国セッションでのリターンは金曜日以降プラスに転じている。
理想的には、SOLがETF決定を先取りする「粘着性のあるローテーショントレード」となっている場合、APACおよびEUセッションでの累積リターンも米国セッションと同様のトレンドとなることが望ましい。
