主なポイント
- 9月30日、Visaは、企業が現地口座に現金を事前入金する代わりに、ステーブルコインを使用できるようにすると発表しました。
- この取り組みのための事前資金調達パイロットは、間もなくVisa Directを通じて展開される予定です。
- これまでにもVisaは、ステーブルコインやより広範なデジタルイノベーションを大きく支持してきました。
グローバル決済企業Visa Inc.は、クロスボーダー送金にステーブルコインを活用できるプロセスを開始しました。9月30日にこの新たな展開を発表し、取り組みのための事前資金調達パイロットが間もなくVisa Directを通じて展開されることを明らかにしました。この転換の中心には、法定通貨に連動したこれらのデジタル資産がもたらすスピードと低い取引手数料があります。
ステーブルコインで遅くて高コストな取引を解決
現地口座に現金を事前入金する代わりに、Visaは企業に対し、国際送金の資金調達をステーブルコインで行う新たな方法を提供しています。
フランクフルトで開催された年次SWIFT International Banking Operations Seminar（SIBOS）にて、VisaはVisa Directを通じたステーブルコイン事前資金調達パイロットの開始計画を発表しました。この動きが、企業にグローバルな資金移動のための新しいアプローチをもたらすと非常に楽観的に見ています。
さらに、流動性を解放し、デジタル化を志向する経済における財務運営の近代化も可能にします。金融企業は、従来型金融（TradFi）の分野が遅くて高コストなシステムによって制約され、資本が事前に拘束されてしまうことを認めています。今後、Visaはステーブルコインがこの状況を克服する解決策だと考えています。
目標はシンプルです。それは「摩擦を減らし、流動性への迅速なアクセスを解放し、金融機関にグローバルな支払い管理の柔軟性を提供する」ことです。パイロットのためにVisaはいくつかの基準を設けており、現在それらを満たすパートナーと協力しています。しかし、2026年までにパイロットプログラムを拡大し、より多くのパートナーを含める計画です。
VisaとMastercardによるステーブルコインの支持
ステーブルコインは金融分野で着実に大きな注目を集めています。これは、フィンテックや暗号資産企業が銀行だけに頼らずにより迅速に資金を移動させる方法を模索し始めて以来の状況です。さらに、Visaのステーブルコインへの関心は近年高まっています。
Mastercardの幹部と共に、Visaは決算説明会の中で、法定通貨連動型暗号資産による差し迫った脅威を否定しました。彼らは、ステーブルコインの利用は依然として不十分または無視できるほどであり、市場支配を脅かすものではないと述べています。
2025年前半が終わる直前、このアメリカのテック大手はPaxosとの提携を通じてUSDGおよびPayPal USD（PYUSD）への新たなサポートを追加しました。彼らの目標は、デジタルドルを使った取引決済の方法をさらに増やすことでした。
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