NEAR Intentsのアクティビティが急増、ZcashのZashi Walletがプライベートスワップに採用

Duneのデータによると、NEARのインテントベースシステムでのアクティビティはここ数週間で急激に増加しており、取引量は月ごとにほぼ倍増し、ユーザー数は12万人を超えています。

過去30日間でNEAR Intentsを通じて約8億ドル相当のスワップおよび決済が行われており、今年初めにこのプロダクトがローンチされて以来、累計で約18億ドルに達しています。

この急増は、Intentsがユーザー体験をどのように変えたかに関連しています。資産を手動でブリッジしたり、チェーン間で複数のステップを確認したりする代わりに、ユーザーは「Ethereum上のUSDCをSolana上のNEARにスワップする」といった結果を指定し、プロトコルがバックグラウンドでルーティングを処理します。

データによると、資産およびチェーンのカバレッジが拡大しています。USDC、WETH、そして新しいエコシステムトークンが取引量で上位に入り、ブロックチェーン側ではEthereum、Solana、Zcashが主導しています。過去1週間でユニークアクティブユーザーは113,000人に達し、一時的なインセンティブによるスパイクではなく、より持続的なフローが示唆されています。

注文はリレイヤーによってまとめられ、マッチングされるため、失敗が減少し、ガスコストも圧縮されます。この仕組みにより、複数のウォレットを管理したり、ブリッジの決済を待つことなくクロスチェーン取引を求めるトレーダーが引き寄せられ始めています。

プライバシーの観点がこの波に独自性を与えています。Electric Coin CompanyがZcash向けにリリースしたモバイルウォレット「Zashi」は、10月初旬のローンチ以降、NEAR Intents上で2つのライブ機能を提供しています。

Zashi Swapsでは、ユーザーはBTC、SOL、USDCなどの対応資産をアプリ内で直接ZECに変換でき、その後シールド化が可能です。CrossPayでは、ユーザーがシールド化されたZECを使って支払いを行い、受取人はNEAR対応チェーン上の任意の暗号資産で資金を受け取ることができます。

この連携は重要です。なぜなら、Zcashは長年目立たなかったものの、過去1か月で価格が4倍になり、市場で再び話題となっているからです。さらに、ZashiのNEAR Intentsへのオンランプおよびオフランプは、一般ユーザーにとってよりスムーズな体験を提供し、プライベートなZECの実用性を高めています。

Zashi–Intentsのループは、他のプライバシーウォレットが模倣できるテンプレートを示しており、インテントがバックグラウンドで複雑な処理を担い、ユーザー向けアプリケーションがクライアントの需要に応える構造となっています。