Rippleが10億ドルのXRPトレジャリー調達を主導、MegaETHがプレシード出資分の一部を買い戻し、その他のニュース

以下の記事はThe Blockのニュースレター「The Daily」から抜粋・翻訳されたものです。同ニュースレターは平日午後に配信されています。

ハッピーフライデー！本日朝、bitcoinは一時$104,000を下回りました。「極度の恐怖」が市場を支配しており、米国地方銀行への懸念や中国との貿易摩擦の再燃がセンチメントを圧迫しています。

本日のニュースレターでは、Rippleが新たなXRPトレジャリー企業のために10億ドルの資金調達を主導しているとの報道、MegaETHがプレシード投資家から4.75%の株式およびトークンワラントを買い戻し、bitcoin ETFが8月以来最大の日次流出を記録したことなどを取り上げます。

それでは始めましょう！

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Ripple、新XRPトレジャリーのために10億ドル調達を主導

Rippleは新たなXRPデジタル資産トレジャリーの設立に向けて10億ドルの資金調達を主導していると、Bloombergが事情に詳しい関係者の話として報じました。

• この資金調達は特別目的買収会社（SPAC）を通じて行われる予定で、Ripple自身の（多額の）XRP保有分の一部も拠出されます。
• 資金調達や取引の詳細はまだ協議中で変更される可能性がありますが、完了すれば新会社はこれまでで最大規模のXRP特化型DATとなる可能性があります。
• この動きは、Strategy、Metaplanet、BitMineなどのDAT企業に対するセンチメントが冷え込む中でのもので、一部企業は暗号資産純資産価値を下回る時価総額で取引され始めています。
• 6月には、シンガポール拠点のTrident DigitalがXRPトレジャリー構築のために5億ドルの資金調達計画を発表しました。
• XRPは世界で5番目に大きい暗号通貨ですが、過去24時間で5.8%下落し、広範な市場低迷の中で$2.27で取引されています。

MegaETH、プレシード投資家から株式とトークンワラントを買い戻し

MegaETHは、今年後半のメインネットおよびトークンローンチに先立ち、プレシード投資家から4.75%の株式およびトークンワラントを買い戻しましたが、取引条件は開示されていません。

• ただし、共同創業者のShuyao Kong氏によると、この買い戻しはDragonflyやEchoを含む主要ステークホルダーの承認を得ており、2,000万ドルのシードラウンド評価額「9桁」を上回る価格で完了したとのことです。
• Kong氏は、一部投資家がファンドを閉鎖したために退出したこと、またMegaETHがセカンダリーセールを禁止しているため、チームだけが唯一の買い手であったと説明しています。
• MegaETHは、この買い戻しがパブリックトークンセール（CobieのSonarプラットフォーム上）に向けて、所有権の整合性と厳格なガバナンスへのコミットメントを反映していると述べています。

現物bitcoin ETF、8月以来最大の1日流出額5億3,600万ドルを記録

現物bitcoin ETFは木曜日に5億3,600万ドルの純流出を記録しました。これは8月1日以来最大の1日あたりの流出額で、Ark InvestのARKBやFidelityのFBTCが主導しました。

• LVRGリサーチディレクターのNick Ruck氏によると、この資金流出は米中貿易摩擦や暗号市場全体のレバレッジ解消を背景に、投資家のリスク回避姿勢が高まっていることを反映しています。
• Ruck氏は、ETFからの流出は短期的な市場の脆弱性の高まりを示しており、価格がさらに下押しされる可能性があると指摘しました。
• 一方、現物Ethereum ETFも10月16日に2日間の純流入の後、5,690万ドルの純流出に転じました。

Arthur HayesのファミリーオフィスMaelstrom、新たなプライベートエクイティファンドで2億5,000万ドル調達を目指す

Arthur HayesのファミリーオフィスであるMaelstromは、最大6社の中規模暗号企業を対象とした新たなプライベートエクイティファンドで2億5,000万ドル超の資金調達を目指していると、Bloombergが報じました。

• マネージングパートナーのAkshat Vaidya氏によると、このファンドはトレーディングインフラやアナリティクス系スタートアップなどのブロックチェーンサービスプロバイダーに焦点を当て、年間4,000万～7,500万ドルを投資する予定です。
• 各買収は、キャッシュフローを生み出すビジネスをターゲットとした特別目的ビークルを通じて構成されるとVaidya氏は述べています。
  この資金調達は、今年の暗号M&A活動の急増の中で行われており、Ripple、Coinbase、Stripeなどが主要な取引を成立させています。

FIFAのワールドカップNFTプラットフォーム、スイス賭博規制当局から刑事告発

スイスの賭博規制当局GESPAは、FIFAのワールドカップNFTプラットフォームが違法かつ無許可の賭博サービスを運営しているとして刑事告発を行いました。

• 調査によると、FIFA Collectのコンペティションは金銭的な賭け、現金賞金、偶然性に基づく結果を含み、宝くじやスポーツベッティングに該当するとのことです。
• FIFAのNFTコレクションは当初Algorand上で構築され、その後Polygonに移行しましたが、今後は独自のAvalancheベース「FIFA Blockchain」へ移行する予定です。

来週の注目イベント

• 英国のCPIインフレデータが水曜日に発表予定。米国のCPIデータは金曜日にリリースされます。
• ECB総裁Christine Lagarde氏が火曜日と水曜日に講演します。
• Melania Meme、Layer Zero、KAITO、Scrollなどの暗号プロジェクトがトークンアンロックを予定しています。
• Zebu Liveがロンドンで開幕。Blockchain Africa ConferenceやLugano Plan ₿ Forumも開催されます。

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