AIエージェントはユーザーにPolymarketエアドロップ資格を獲得させることができるか？

作者：Golem，Odaily

原題：AIエージェントを使ってラストミニッツ戦略を実行し、Polymarketのエアドロップを獲得できるか？

Polymarketはすでにトークンとエアドロップの実施を確認しています。10月24日、PolymarketのチーフマーケティングオフィサーであるMatthew Modabberはポッドキャストのインタビューで、「トークンもエアドロップもあります。私たちはいつでもトークンをリリースできましたが、より徹底的にやりたかったのです。本当に実用的で、持続可能で、永遠に存在するトークンにしたいと考えています」と述べました。

他の情報筋によると、Polymarketは11月末までに米国ユーザー向けに再オープンし、2026年にトークンを発行する予定です。

これは、ユーザーがPolymarketとインタラクションできるウィンドウ期間が最大でもあと3～4ヶ月しか残っていないことを意味します。Polymarketがすでに数回のスナップショットを行ったという噂もありますが、今からインタラクションを始めても遅くはありません。Duneのデータによると、90%以上のユーザーのベット資金は100ドル以下であり、5,000ドル～10,000ドルをベットするクジラはわずか0.4%です。したがって、Polymarketはユーザー数が多いように見えますが、Polymarketの攻略法やチュートリアルが「溢れている」ものの、実際に本気で実行している人数はそれほど多くないかもしれません。500ドル以上ベットすれば、簡単に上位10%に入ることができます。

Polymarketとのインタラクション中に元本を失わないようにするため（統計によると、85%以上のPolymarketアカウントがマイナス残高です）、現在主流となっている「ほぼ損失なしで取引量を稼ぐ」Polymarket戦略は3つあります。1つ目は流動性の低い予測イベントを探し、自分で2つのウォレットを使って取引量を稼ぐ方法。2つ目はラストミニッツ戦略、つまり結果の確率がすでに95%以上の高確度イベントのみを取引する方法。3つ目は、複数選択肢のある市場で「確率の合計が100%未満」のアービトラージチャンスを狙う方法です。

しかし、これら3つの戦略はいずれも実行には多くの時間と労力が必要です。戦略に合致する予測イベントを探すだけでも時間がかかり、適切なイベントを見つけた後も機械的な取引を続ける必要があります。これが、トークン発行が確定し、戦略も十分に出回っているにもかかわらず、Polymarketのインタラクションがそれほど激しくない理由です。一般のプレイヤーが継続的なインタラクションを維持するのは難しく、これらのほぼリスクフリーなチャンスも徐々にプロのbotに独占されつつあります。

AIエージェントを活用したPolymarketラストミニッツ戦略の実行

これら3つのPolymarketインタラクション戦略を総合すると、ラストミニッツ戦略が大多数のユーザーに最も適しています。そして、すでに市場にはPolymarket上で確率95%以上のイベントを検索し自動取引するAIエージェントが登場しています。以下では、AIエージェント基盤であるUnifAIが提供するPolymarketラストミニッツ戦略エージェントを例に、詳細を説明します。

UnifAIは、自律型AIエージェントがWeb3エコシステム内でオンチェーンおよびオフチェーンのタスクを実行できるプラットフォームで、複数の自律型AI戦略エージェントがローンチされています。ユーザーはワンクリックで必要な戦略を無料で実行できます。Polymarketラストミニッツ戦略エージェントは最近リリースされた戦略の一つで、プラットフォームのデータによると、すでに206のウォレットがこの戦略を実行しています。

Polymarketラストミニッツ戦略エージェントの実行方法

この戦略の実行は非常に簡単です。まずTelegramアカウントでUnifAI公式サイトにログインし、「Strategies」をクリックしてから「Polymarket Auto Farming」戦略エージェントに入ります。

次に「Select Wallet」で新しいウォレットを作成します。PolymarketはPolygonネットワーク上で動作しているため、EVMウォレットを作成する必要があります。また、UnifAIで作成されるのはノンカストディアルウォレットであり、ユーザーはサイト右上の「管理ウォレット」から秘密鍵をエクスポートできます。

ウォレット作成後、少なくとも100USDCと少量のPOL（ガス代用）をウォレットに入金する必要があります。UnifAIはEthereum、Base、BSC、Polygonでの入金に対応していますが、Polymarketラストミニッツ戦略エージェントを実行するにはPolygonネットワークが便利です。取引所から直接USDCとPOLをPolygonネットワーク経由でアドレスに送金できます。

入金が完了したら「Copy Strategy」をクリックすると、このエージェントが自動で稼働し、Polymarket市場で確率95%以上のイベントを検索して自動購入します。

「Strategies」ページで「My Stratrgies」をクリックすると、現在稼働中のエージェントが確認できます。また、ここでこの戦略を停止したり、「Run Log」をクリックして戦略実行ログを確認することもできます。

リスク注意

ラストミニッツ戦略は大半の場合で確実に利益が出ますが、ブラックスワンイベント、すなわち元々確率95%だったイベントが突然逆転したり大口に操作されたりする場合もあり、その場合は資金が一気にゼロになるリスクもあります。これに対し、UnifAIは分散投資メカニズムを採用しており、毎回全額を一つのイベントに賭けることはなく、一定のリスクヘッジがなされています。

また、UnifAIのPolymarketラストミニッツ戦略エージェントはリリースからまだ2日しか経っておらず、動作が特に安定しているわけではありません。多くのユーザーがコミュニティでベットエラーが発生したと報告しており、公式の回答は「新規ユーザーの流入が多すぎてPolymarketがレートリミットに達しており、現在対応中」とのことです。そのため、現時点では少額で参加するか、より安定して動作する同種のサービスを探す、もしくは技術力のある方は自分でプログラムを書くのも良いでしょう。

AIエージェントを使ったPolymarketインタラクションでエアドロップは獲得できるか？

AIエージェントでPolymarketラストミニッツ戦略を実行する主な目的は、Polymarketで「損失なしインタラクション」を行いエアドロップを獲得し、できるだけ時間と労力を節約することです。しかし、AIエージェントを使ったPolymarketインタラクションでエアドロップ資格が得られないのであれば、本末転倒です。

Polymarketは内蔵カストディアルウォレット方式を採用しており、ユーザーはウォレットやメールなどでログインし、プラットフォーム内部で自動的に関連付けられたウォレットが生成されます。ユーザーはこの内蔵ウォレットに入金しなければ取引できず、秘密鍵のエクスポートもできません。したがって、Polymarketのエアドロップスナップショットもおそらく内蔵ウォレットのデータに基づいて行われるでしょう。

しかし、AIエージェントがPolymarketラストミニッツ戦略を実行する際には、ユーザーウォレットでPolymarketアカウントを作成していません。この点は、UnifAIウォレットの秘密鍵をエクスポートして自分でPolymarketにログインして検証することで確認できます。このため、コミュニティではUnifAIエージェントは「大口ファンドモード」を採用しており、ユーザーウォレット資金を個別に操作していないのではないかと推測されています。

しかし、UnifAIコミュニティの管理者によると、UnifAIのPolymarketラストミニッツ戦略エージェントはユーザーウォレットを直接使ってベットしており、ユーザーが自分でPolymarketサイトにログインしてインタラクション状況が見えないのは、「すべてのサードパーティPolymarketアカウント（Telegram Botやサードパーティマーケットメーカーを含む）はウォレットを直接使ってインタラクションしており、そのアドレスから生成されたPolymarket内蔵ウォレットではないから」とのことです。

このようなインタラクションアドレスが最終的にPolymarketエアドロップの対象となるかどうかは、現時点では結論が出ていません。しかし、もしPolymarketが最終的にプラットフォーム内蔵ウォレットとインタラクションデータを持つアドレスのみを「本物のユーザー」と認定する場合、この戦略を採用したユーザーにとっては大きな損失となります。したがって、エアドロップ狙いのプレイヤーは現時点では少額でAIエージェントを使ってPolymarketインタラクションを行い、主力資金は引き続き手動での取引に使うのが良いでしょう。