アナリスト：「Dino」暗号資産がアルトコイン向けの機関資金を吸収する可能性

CoinQuantのCEOであり、アルゴリズム取引ツールを提供するMaen Ftouniによると、取引所上場投資信託（ETF）を持つ、またはETFを受け取ることが期待されている古参の暗号通貨は、次のアルトコインシーズンに投入される多くの資本を吸収することになるという。

「すべてのコインが大きなリターンを得るわけではありません。流動性は特定の場所、もちろん“恐竜”の一つである古参コインに集中するでしょう」とFtouniは、アラブ首長国連邦ドバイで開催されたGlobal Blockchain Congress 2025でCointelegraphに語った。

Ftouniは、機関投資家の資本が“恐竜”コインに向かうと述べ、XRP（XRP）やCardano（ADA）などの古参暗号通貨が2024年に高騰した現象をこの動きに起因するとした。彼は次のように述べている：

「現時点で資金の流れは主に伝統的な金融やETFから来ているため、そうした人々はこれらの主要コイン、ETFを取得する可能性のあるすべての確立されたコインに注目しているので、これらの“恐竜”の上昇が見られるのです。」

FtouniがドバイでCointelegraphと対談。出典：Cointelegraph

この予測は、暗号市場の構造や市場力学、そしてこれが現在の市場サイクルにおけるアルトシーズン（アルトコイン価格の持続的な上昇）の到来にどのように影響するかについて、市場アナリストの間で議論が交わされている中で出されたものだ。

関連： アルトコインは通常、アルトシーズン前に大きく下落する：歴史は繰り返すのか？

アナリストの推測：アルトシーズンはいつ来るのか、それとも来ないのか？

CoinMarketCapには2,600万以上の異なる暗号トークンが掲載されており、これは2025年初頭に同サイトに掲載されていたデジタル資産の2倍以上となっている。

「トークンが多すぎるし、今後も無限に増えるだろう。トークンの供給は需要を上回っている」とエコノミストでトレーダーのAlex Krugerは述べている。

暗号トークンの数は時間とともに増加し続けている。出典： Dune

Krugerはトレーダーに期待値を調整するよう呼びかけ、資産価格が持続的に上昇する期間によって定義される「アルトシーズン」は、現在の市場サイクルでは市場力学の変化により起こらない可能性が高いと述べた。

その代わり、トレーダーはアルトコイン価格が短期間だけ急騰する現象を予想すべきであり、それは選ばれたトークンのみに影響し、数週間しか続かないかもしれないとKrugerは付け加えた。

Magazine： 2025年のアルトコインシーズンは間近…だがルールは変わった