主なポイント：
・売りが加速し、ビットコインは4カ月ぶりの安値となる10万ドルを下回った。現物ETFからの資金流出も増加。
・トレーダーの間では8万8,000〜9万5,000ドルの範囲が底値候補として注目されている。
ビットコイン（BTC）の売りが5日に一段と強まり、価格は急落して10万ドルを割り込み4カ月ぶりの安値を付けた。明確な理由は不明だが、アナリストの間では「さらに下落する可能性がある」との見方で一致しており、9万5,000ドル付近が底値となる可能性が指摘されている。
人気トレーダーのHORSE氏はX（旧ツイッター）にチャートを投稿し、「もし10万ドルが『罠』でなければ、底が近いかもしれない」と述べた。
「この安値で罠が仕掛けられている可能性もあるが、そうでなければ、私が注目しているのはこの水準だ。10万ドルのような切りの良い数字は、一度割れると戻り局面でも激しく売られる傾向がある」
オンチェーンデータ企業Hyblockの清算ヒートマップによると、10万ドル付近にはレバレッジをかけたロングポジションが集中しており、吸収されるリスクがある。その下は8万8,000ドルまで流動性が比較的薄い状態にある。
一方、トレーダー兼インフルエンサーのスコット・メルカー氏は、X上で「ビットコインが週足の50日移動平均線をサポートとして失ったのは過去4回しかない」と述べ、いずれのケースでも「その後200日移動平均線をテストした」と指摘した。
メルカー氏によると、「現在の価格は50日移動平均線をわずか700ドル上回っている。200日移動平均線はおよそ5万5,000ドル付近に位置しており、上昇中だ」という。
さらに、SNS上では「10月10日の仮想通貨市場急落で、複数の機関投資家が大きな損失を被った」との見方が浮上している。この暴落ではビットコインだけで200億ドル相当のポジションが清算され、市場全体ではさらに大きな規模に達した。
オプショントレーダーのトニー・スチュワート氏は、「こうした損失を抱えたファンドが、今回の売り圧力の発端になっている可能性がある」と述べ、「正体はまだ判明していないが、大手ファンドの一部はすでに“水面下に沈んだ姿”を把握しているはずだ」と示唆した。
同氏は投稿の中で、どのファンドが追い詰められているのかを見極める方法と、それが今後のビットコイン価格に与える影響についても分析している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント！【PR】
