XRPの発行元であるリップルが開発したステーブルコイン「リップルUSD（RLUSD）」の時価総額が10億ドルを超え、発行から1年を待たずして重要な節目を迎えた。
2024年12月に正式ローンチされたRLUSDは、年初来で1,278％の成長を記録している。コインゲッコーのデータによると、RLUSDは10月24日に9億ドルを突破した数日後の今週月曜日に10億ドルの大台を突破した。
リップルは同日X（旧ツイッター）で「Ripple Prime、GTreasury、Railが新たに加わり、RLUSDとXRPが世界中でより速く効率的でコンプライアンスに適合した決済を推進していく」と 投稿 し、「これこそが金融の未来を前進させる方法だ」と述べた。
米ドル建てステーブルコインで10位に
RLUSDは依然としてテザー社のUSDt（USDT、時価総額1,830億ドル）やサークル社のUSDC（USDC、同750億ドル）といった大手ステーブルコインには大きく及ばないものの、米ドル連動型ステーブルコイン市場で有力な競合として台頭している。
執筆時点で、RLUSDは時価総額ベースで米ドル建てステーブルコインの第10位に位置し、日次取引量は1億7,400万ドルと、ペイパルUSD（PYUSD、第7位）やダイ（DAI、第5位）と同水準にある。
当初は「企業向けステーブルコイン」として打ち出されていたRLUSDだが、現在では一般ユーザーの間でも利用が拡大しており、特にTransakなどのプラットフォーム統合やセルフカストディ型ウォレット「Xaman」での採用が進んでいる。
RWA.xyzのデータによると、イーサリアム上で発行されたRLUSDが全体の約80％を占め、XRPレジャー上のRLUSDが約20％に拡大している。
RLUSDの節目は、リップルが米国市場向けに店頭取引（OTC）サービスを拡張し、デジタル資産のスポット・プライムブローカレッジ業務を追加した発表と時を同じくして訪れた。
このOTC拡張は、リップルが10月に暗号資産に対応したプライムブローカー「ヒドゥンロード」を12億5,000万ドルで買収したことに続く動きである。
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