韓国の金融大手がSamsungやKakaoと提携し、ステーブルコイン市場を先取り、年末の法案成立前にポジション確保

ChainCatcherのニュースによると、CCNの報道で、韓国の主要な金融持株会社が、Samsung Electronics、Naver、Kakaoなどのテック大手と積極的に協力し、同国で間もなく開放されるステーブルコイン市場の先陣を争っているとのことです。

韓国金融サービス委員会が2025年末までに国会に包括的なステーブルコイン法案を提出する計画を進める中、KB、新韓、ハナ、ウリなどの金融グループは、規制メカニズムが正式に始動する前に最初のウォン連動型ステーブルコインをリリースすることを目指し、展開を加速させています。この法案が可決されれば、ウォンを裏付けとするステーブルコインが正式に合法化され、銀行が単独または民間パートナーと共同で発行することが認められるようになります。

ゼロからブロックチェーンや決済インフラを構築するには数年かかる可能性があるため、銀行はすでに強力なプラットフォームエコシステムを持つテック大手と提携する道を選んでいます。KB国民銀行は「KB KRW」ステーブルコインのために17件以上の商標を申請し、専任部門を設立しました。新韓金融グループは自社のフードデリバリーアプリでウォン裏付けトークンの試験運用を行い、ハナ金融グループはデジタル資産ワーキンググループを設立、ウリ金融グループはSamsung ElectronicsとSamsung Walletでの協力を展開しています。

現在は規制のグレーゾーンにあるものの、韓国内のステーブルコイン取引量は今年すでに60兆ウォン（約410億ドル）を突破しており、主要金融機関は早期に市場での信頼を築くことを目指しています。銀行が規制コンプライアンスを確保し、テック企業が利便性とスケーラビリティを提供するハイブリッドモデルを通じて、韓国は独自のデジタル通貨システムを構築する可能性があります。