長年の「無料利用」時代が終焉？Uniswapが大変革、UNIが価値の再生を迎える

出典：OxResearch

著者：Carlos & Luke Leasure

翻訳および編集：BitpushNews

Uniswapは、業界で広く見られる「エクイティ-トークン」構造の矛盾を象徴する代表的な存在となっています。長年にわたり、Uniswap Labsはプロトコルから生じるすべての収益を蓄積してきましたが、UNIトークン保有者は恩恵を受けていませんでした。

昨日、Uniswap創設者のHayden AdamsがUniswap LabsおよびUniswap Foundationを代表してガバナンス提案を発表し、Uniswapプロトコルの手数料を開始し、エコシステムのインセンティブを統一することを目指しています。これはトークン保有者にとって予想外の勝利となりました。

Uniswapプロトコルには「フィー・スイッチ」が含まれており、このスイッチはUNIガバナンス投票によってのみ有効化できます。この提案では、このフィー・スイッチを起動し、プログラム化されたトークンバーンメカニズムを導入するとともに、過去数年間にトークン保有者が逃した価値蓄積を補うため、トレジャリーから遡及的に1億UNIトークンをバーンします。

同時に、この提案では、第一層（L1）のデータコストおよびOptimismに支払う15%の手数料を差し引いた後、すべてのUnichainのシーケンサー手数料がこのバーンメカニズムに移されることも規定されています。

インセンティブの整合性に関しては、この提案によりファウンデーションの大部分の機能がLabsに統合され、年間2,000万UNIの成長予算が設けられます。これによりLabsはプロトコルの採用に専念でき、フロントエンド、ウォレット、APIでの手数料率をゼロに引き下げることができます。

Uniswapがトークンとプロトコルの成功の間に明確な価値蓄積メカニズムを構築することになる今、UNIの公正価値はいくらになるのでしょうか？

過去2年間で、UniswapはDEX（分散型取引所）分野での支配的地位を失い、取引量の市場シェアは2023年10月の60%以上から先月には15%未満にまで低下しました。

DEX市場シェアのこの変化は、同時期にSolanaがオンチェーン活動でますます支配的な地位を占めるようになったことや、Aerodromeのようなプロトコルの台頭を反映しています。後者はBaseチェーン上でUniswapに対して優位な地位を維持することに成功しています。

Unichainを観察すると、ネットワーク活動は依然として比較的低調であり、週次のDEX取引量は7月以降継続的に減少しています。

先週記録された取引量は92.5億ドルで、これは4月中旬以降で最低の数値です。

Unichainのネットワーク収益はより楽観的な状況を示していますが、ここ数週間で収益の減少も見られます。

過去30日間で、Unichainのネットワーク収益は合計46万ドルで、年換算すると約552万ドルとなります。

利益率84%で計算すると、現行の構造下ではUniswap Labsに464万ドルの収益がもたらされますが、提案が可決されればこの収益はバーンメカニズムに移されます。

とはいえ、Unichainはプロトコル全体の収益のごく一部に過ぎず、大部分の収益はv2およびv3バージョンの実装からもたらされています。

Blockworks ResearchのリサーチャーKunalは、この「UNIfication」提案に基づき、Uniswapのトークンバーン予測を示す非常に優れたダッシュボードを構築しました。

もしこのメカニズムがすでに有効化されていれば、過去30日間でプロトコルは約2,600万ドル相当のUNIをバーンしていたはずです；

年初から現在まででは、約1.5億ドルがバーンされていたことになります。

下記の表は、UNIを他の分散型取引所と比較したものです（AMMメカニズムのためPumpも含めています）。

この表から見ると、「UNIfication」提案の方向性は正しいものの、1億UNIの遡及的バーンを考慮しても、UNIの評価は同業他社のPSR中央値および平均値と比較して依然として高い水準にあります。