SEC、カナリー・キャピタルのXRPスポットETFをついに承認=ナスダック上場へ

SECがカナリー・キャピタルのXRPスポットETFをついに承認

SEC （米国証券取引委員会）は、米国初のXRPスポットETF（上場投資信託）を承認したと報じられた。

カナリー・キャピタル（Canary Capital）が運用するリップル（XRP）ETFは、SECにフォーム8-Aを提出後、ナスダックへの上場が自動承認された。この承認により、XRPに特化したこのETFは今週後半にも取引開始される予定で、仮想通貨投資における大きな一歩となる。

今回の承認は、リップル（Ripple）社および仮想通貨市場全体にとって歴史的な節目となる。新たに承認されたCanary XRP ETFは、2025年11月13日（木）にナスダックに上場予定と報じられており、機関投資家が初めて規制下でXRPに投資する機会が開かれる。

機関投資家による導入に向けた大きな一歩

今回の承認は、長らく機関投資家に最も注目されているデジタル資産の一つとされてきたXRPにとって新たな章の幕開けとなった。

市場アナリストによると、Canary XRP ETFは、今年（2025年）初めにビットコイン（Bitcoin/BTC）やイーサリアム（Ethereum/ETH）のETFが行ったように、従来の金融機関から数十億ドル規模の新たな資金流入をもたらす可能性があるという。

Canary Capitalのスティーブン・マクルーグ（Steven McClurg）CEOは、今回のETFのローンチをXRPにとって「堰（せき）を切ったように」と表現し、最初のETFがローンチすれば、さらに多くの発行企業がすぐに追随すると述べている。実際、Franklin Templeton（フランクリンテンプルトン）、Bitwise（ビットワイズ）、Grayscale（グレイスケール）、WisdomTree（ウィズダムツリー）、CoinShares（コインシェアーズ）などの大手資産運用会社は、既にXRP ETFの申請を審査中である。

XRPはソラナ（Solana）を上回る可能性

ポール・バロン（Paul Barron）氏とのインタビューで、同CEOは、今年デジタル資産ファンドの中で最も高い資金流入を記録したソラナ（Solana/SOL）のETFローンチを、XRPが上回る可能性があると予測した。

同CEOは、ソラナは個人投資家にとって魅力的である一方、XRPは金融サービスやエンタープライズセクターで強い存在感を示しているため、機関投資家にとってより魅力的だと述べたうえで、次のように述べている。

XRPの時価総額はソラナの約50%しか高くありませんが、機関投資家の需要により、XRPの流入額は2倍、あるいは3倍になると予想しています。

XRPコミュニティは、長年にわたる規制の不確実性のによって頭を悩ませてきたことから、今回の瞬間を首を長くして待ち望んでいた。今回の承認は、リップル社にとっての前進を意味するだけでなく、米国規制当局がビットコインやイーサリアム以外の仮想通貨にも門戸を開いていることを示す、より広範な兆候と言える。現在、複数のXRP ETFが審査待ちとなっているため、この上場はXRPの新たな成長段階の始まりとなる可能性があり、仮想通貨市場全体にとって大きな転換点となる可能性もある。