Bitwise Chainlink ETFがDTCCレジストリに登録、SEC承認に一歩近づく

現実に一歩近づき、Bitwiseの現物Chainlink上場投資信託（ETF）が、Depository Trust and Clearing Corporation（DTCC）の登録簿に掲載されるという重要なマイルストーンに到達しました。これは、ファンドが運用上の準備が整っていることを示しています。最終的なSECの承認はまだ必要ですが、このリスト化によりETFの取引開始がより現実味を帯びてきました。

DTCCリスト化は前進の一歩

火曜日、Bitwise Chainlink ETFはティッカーCLNKのもと、DTCCの「アクティブ」および「プレローンチ」登録簿に追加されました。DTCCは金融市場の重要なインフラを提供しており、取引決済、取引後処理、記録管理を担い、株式やETFを含む資産の安全かつ効率的な交換を保証しています。

DTCCリストへの掲載は励みになりますが、米国証券取引委員会（SEC）が最終承認を与えることを保証するものではありません。しかし、歴史的に見ても、このようなリスト化は正式な認可に先立つことが多いです。

Chainlink ETFの進展と市場の反応

一方で、Bitwise Chainlink ETFのForm 8-Aはまだ提出されていません。これは証券が正式に取引所に上場される前に必要な最終的な手続きの一つです。このステップが完了すると、通常は製品のローンチが間近であることを示します。

以前、8月に同社はSECにForm S-1を提出し、Chainlink ETFの登録を申請しました。このETFは、ネットワークの分散型オラクルシステムを支える暗号資産であるLINKトークンの価格を追跡するよう設計されています。

これらの承認手続きが進行する中、市場での競争も活発です。Grayscaleも現物Chainlink ETFを追求していますが、同社の計画にはステーキングが組み込まれており、投資家はネットワークから報酬を得ることができます。この構造の複雑さにより、Grayscaleの審査プロセスが長引く可能性があり、Bitwiseが非ステーキング型製品を先行してローンチする優位性を持つかもしれません。

これらの動きを受けて、LINKトークンは過去24時間で約2%上昇し、ニュースに対する控えめな反応を示しています。

規制の遅延と高まる暗号ETF活動

一方で、上場投資信託の承認スケジュール全体は、トランプ大統領政権下で42日以上続いた米国政府のシャットダウンによって影響を受けました。この期間、SECの業務は鈍化し、ETF申請の決定が遅れました。

上院が予算案を可決したことで、SECを含む連邦機関は完全な業務再開が見込まれ、保留中のETF承認が前進するはずです。

同時に、アルトコインの現物ETFへの関心も高まり続けています。最近の申請はAvalanche、Solana、Dogecoin、Aptos、Hederaといったトークンに焦点を当てています。これらの申請は、BitcoinやEthereum以外の資産に対する機関投資家および個人投資家の関心が高まっていることを示しています。金融コメンテーターのNate Geraciは、政府シャットダウンの終了が、現物暗号ETFの市場参入ラッシュを引き起こす可能性があると示唆しました。