Polkadot Hubのローンチ間近：Polkadotが12週間のDeFiアクセラレーターを開始、初回はわずか5枠のみ！

Polkadotエコシステムで最も重要なアップグレードであるPolkadot Hubの実装を目前に控え、Velocity LabsはParity、Web3 Foundation、その他のエコシステムパートナーと共同でDeFi Builders Programを開始しました。これは12週間にわたるアクセラレータープログラムであり、メンターによる指導、資金および流動性のサポート、人材リソース、マーケティング支援を提供するだけでなく、Demo Dayを通じて優秀なチームをPolkadotおよびより広い舞台へと押し上げます。

このプログラムの第1期では、わずか5チームのみを募集し、本当に独自性と革新性を持つDeFiプロジェクトの支援を目指しています。パーペチュアルコントラクト、DEX、ステーブルコインのイノベーションからRWAアプリケーションまで、重点的な対象範囲となっています。ホワイトペーパーを書き終えたばかりの新しいチームでも、MVPを持つチームでも、他のチェーンで既に構築しているプロジェクトでも、Polkadotの技術的優位性を活用できるなら応募可能です。

開発者にとってPolkadotの魅力は、豊富な資金サポート（ファウンデーション、トレジャリー、バウンティ）、巨大なコミュニティだけでなく、Hubによる技術的ブレークスルーにもあります。統一されたシステム機能、オープンなEVMスマートコントラクトのデプロイ、強力なスケーラビリティとセキュリティが特徴です。そしてDeFi Builders Programは、最も関心の高い流動性導入の課題も解決し、チームがローンチ初期から深い市場とユーザーサポートを得られるよう支援します。

応募ウィンドウはすでにオープンしており、締切は10月3日です。競争は非常に激しいため、興味のあるチームは早めの提出をお勧めします。

このプログラムの詳細については、以下をお読みください！

Polkadot Hubは来年1月に全面公開予定

ET：皆さんこんにちは、Polkadotライブ配信へようこそ。本日は特別にVelocity LabsのNicoとJonnyをお招きしています。今回はPolkadotエコシステムで非常に価値があり、また必要とされているもの、つまりDeFiアプリケーション開発者がPolkadotに参加するための加速プログラム、DeFi Builders Programについてお話しします。

このプログラムでは、メンターによる指導、資金サポート、流動性、成功するプロジェクトのローンチ戦略、さらには採用やマーケティングの課題解決まで支援します。では、最も核心的な質問から始めましょう。Nico、なぜ今なのですか？そしてこれはPolkadot Hubと関係があるようですね。まずPolkadot Hubとは何か、そしてこのプログラムとの関係について教えてもらえますか？

Nico：もちろんです。まずEvanのご招待に感謝します。来られて嬉しいです。ではHubについて説明します。これはDeFi Builders Programの重要なカタリストです。Polkadotをあまり知らない方のために説明すると、HubはPolkadot史上最大級のアップグレードの一つで、主に2つのコア部分があります：

第一に、Polkadotのシステム機能の統一です。以前は多くの機能が異なるチェーンに分散していました。例えば、ステーキングはあるチェーン、ユーザーチェーンは別のチェーン、資産やクロスチェーンブリッジはさらに他のチェーンにありました。今後はこれらのコア機能を一つのチェーン、つまりPolkadot Hubに統合します。ここにはDOTトークン、ステーキング、ガバナンス、クロスチェーンブリッジなどが含まれます。これにより、ユーザー体験と開発者体験が大幅に向上します。

第二に、パーミッションレスなスマートコントラクトのデプロイを実現します。Polkadot Hubはオープンなスマートコントラクトのデプロイをサポートし、EVM互換性も持ちます。開発者がPolkadot上でSolidityスマートコントラクトを直接デプロイできるのはこれが初めてです。以前はこれらの機能は一部のパラチェーンでしか実現できませんでしたが、今後はPolkadot本体で直接デプロイできるようになり、ファウンデーションの助成金やトレジャリー資金、過去数年で生まれた多様なエコシステムパートナーの支援をより直接的に受けられます。

ET：素晴らしいですね！確かに、機能が異なるチェーンに分散していると初心者には不親切です。一体化されることでネットワークの使いやすさが確実に向上します。では、スケジュールについてはどうですか？PolkadotのカナリアネットワークであるKusamaで一部機能がすでにローンチされたと聞きましたが、Polkadot Hubの正式なローンチはいつ頃を予定していますか？今年第4四半期という話も聞きましたが、現時点でそのスケジュールは正確ですか？

Nico：その通りです。開発者はフォーラムで最新の進捗を追うことができ、私たちもそこで随時アップデートを共有しています。現時点のスケジュールでは、9月にテストネットでEVM対応バージョンをリリース予定です。つまり、もうすぐです。その後の目標は年末までにPolkadotメインネットにローンチすることです。ただし、12月は一般的に「静かな」月なので、より大規模なパブリックリリースは来年1月になる可能性が高いです。

Velocity Labs：インフラの裏方からDeFi Builders Programの推進者へ 

ET：休暇中に新しいものをリリースするのは確かに良いアイデアではありませんね。さて、Velocity Labsの皆さんはPolkadotエコシステムでどんな役割を担っているのでしょうか？ステーブルコインや中央集権型取引所の統合など、裏方の仕事を多く手掛けていると聞いていますが、十分な注目や評価を受けていないかもしれません。Velocity Labsのミッションや設立理由について教えていただけますか？

Nico：はい。まず設立の経緯からお話しします。Velocityを設立する前、私はParity TechnologiesでDeFi部門の責任者を務めていました。ParityはPolkadotプロトコルの中核開発企業です。当時、Parity内部でDeFi事業の拡大やインフラ整備を進めようとしましたが、大企業の中でこれらを推進するのは難しかったです。その後、Parityが分散化戦略を打ち出し、私たちは独立した企業としてPolkadotに貢献する機会を得ました。

その時、エコシステムに欠けていた役割があることに気づきました。つまり、開発者とParityやファウンデーションをつなぎ、かつ特定分野により柔軟かつ集中して取り組める存在です。そこでDeFiとインフラというPolkadotの明らかな弱点にフォーカスすることにしました。それ以来、私たちはいわゆる「インフラギャップ」を埋めることに専念しています。

Polkadot自体の複雑なアーキテクチャや、以前はEVM互換でなかったことが開発者の障壁となっていたため、私たちはオラクル、クロスチェーンブリッジ、中央集権型取引所の統合、ステーブルコインのPolkadotへの直接入出金などを推進してきました。これらは裏方の仕事に見えますが、PolkadotをWeb3アプリケーションに最適なプラットフォームに仕上げるための基盤となっています。

この1年で主にインフラ問題を解決し、主要な弱点を埋めてきました。今はアプリケーション層に重心を移し始めています。Gavinは常にPolkadotにもっと多くのアプリケーションと実用例が必要だと強調してきました。今回発表したDeFi Builders Programは、アプリケーション層の構築を推進する新たな取り組みです。

ET：素晴らしいですね。本当にありがとうございます。インフラは基礎であり、まずしっかり築かないと流動性をエコシステムに呼び込めず、アプリケーションの利用も進みません。今は第2段階に入ったようですね。次はBuilders Programについて伺いたいですが、その前にJonnyさん、自己紹介とVelocity Labsでの役割を簡単に教えていただけますか？

Jonny：はい、ご招待ありがとうございます。私はVelocity Labsのビジネス開発責任者で、主にインフラ統合関連の業務を担当しています。特に、間もなくローンチされるPolkadot HubやEVMチェーンの準備に注力しています。また、アプリケーション層の推進にも関わっています。約半年前にチームに加わり、現在はDeFi Builders Programの全体設計に専念しています。

Polkadotエコシステムには多くのリソースがありますが、それらを一元化し、開発者が魅力を感じて簡単にアクセスできる統合的なプロジェクトが不足していました。そこで私たちはコホート制（バッチ制）を採用することにしました。第1期は非常に精選し、5チームのみを選びます。コアの目標は、本当に革新的な人材を引き付け、Polkadotの独自性を活かして新しいプロダクトを生み出してもらうことです。

プロジェクト期間は12週間で、スタートアップアクセラレーターに似ています。もちろん、さまざまな段階のチームを歓迎します：

• MVP（最小実用製品）を持つチーム。新しいチームや新しいアイデアを持つチームも含みます。
• 開発がさらに進んでいるチーム。

選考では、1つはプロダクト機能の独自性、もう1つはPolkadotエコシステム内でどのような独自のユースケースを作れるかに注目します。

また、事前に開発者のニーズも調査しました。たとえば、何を最も重視するか、どんなリソースが必要かなどです。プログラムの構成はこれらのニーズに基づいて設計されており、技術サポートから資金・流動性サポートまで全て含まれています。

DeFi Builders Program：12週間のハイインテンシブ・ブートキャンプ 

ET：とても包括的ですね。開発者が必要とするものをほぼ全て用意し、Hubを活用してDeFiを構築できるようにしています。ではNicoさん、もう少し詳しくこのプログラムについて教えてもらえますか？

Nico：はい、Jonnyが言った通り、これはバッチ制のプロジェクトです。

• 第1期は5チームを選抜し、期間は12週間、スケジュールはかなりタイトです。
• プロジェクトはリモートで、世界中の開発者が応募できます。
• 毎週、開発サイクルの特定の段階にフォーカスします。具体的には：

• 5チームと同時進行のグループディスカッション。例えば、ある週はParityやPapermoonのエンジニアが技術課題をサポートします。
• 別の週は私たちやエコシステムパートナーがマーケティングやユーザーグロースのトレーニングを行います。
• また、VCを招いて資金調達の経験を共有したり、ピッチやプロダクトストーリーの伝え方なども学びます。

このように、12週間のハイインテンシブなブートキャンプとなり、最後はDemo Day（デモデイ）で締めくくります。その日には各チームが動作するMVPプロダクトを発表する必要があります。当日はPolkadot内外のベンチャーキャピタルを招き、ピッチを聞いてもらい、フィードバックを受けます。理想的には、チームはプログラム期間中だけでなく、終了後もリソースや資金の支援を受け続けられるようになります。

ET：資金サポートの規模はどれくらいですか？例えば、チームがフルタイムで取り組めるほどなのか、それとも既存チームへの「副業支援」的なものなのか、現時点で得られる資金サポートについて詳しく教えてください。

Nico：良い質問ですね。固定額を出すのは難しいですが、資金サポートの出所は主に3つあります：

1つ目はPolkadotトレジャリーです。現在「DeFiインフラ＆ツールバウンティ」という資金プールを運営しています。以前は主にインフラやツール開発を支援していましたが、今後はガバナンス投票を通じてアプリケーション層の支援にシフトしようとしています。

2つ目はWeb3 Foundationの戦略的助成プログラムです。こちらも上限はなく、プロジェクトの規模やインパクトに応じて決まります。基本的にはチームがアイデアを実現可能なプロダクトに仕上げるのに十分な額です。

3つ目はベンチャーキャピタル（VC）です。これは私たちが保証できるものではありませんが、プログラム設計の目的の一つは、12週間後にチームがVC投資を受けやすい状態にし、アイデアを実際の企業へと発展させることです。

第1期募集分野：パーペチュアル、DEX、RWA、ステーブルコインのイノベーション 

ET：素晴らしいですね。DeFiは非常に広い概念で、多くの分野が含まれます。具体的にどんなタイプのプロジェクトに応募してほしいですか？例えば、パーペチュアルに特化したチームや、リアルワールドアセット（RWA）に取り組むチームなどでしょうか？

Jonny：おっしゃった分野はどれも非常に興味深いです。例えばパーペチュアルは今後重要な分野となるでしょうし、Polkadotのスケーラビリティやパフォーマンスの強みを活かして開発者が先行できる分野です。

次に、よく知られているDEXやマネーマーケット（money markets）もDeFiのコアインフラであり、エコシステムに不可欠です。

そしてステーブルコインも市場の原動力となっています。もし誰かがステーブルコインを中心に新しいイノベーションを起こせるなら、例えばラテンアメリカ、アジア、アフリカなど特定地域での独自ユースケースを探るなど、それも非常に価値ある方向です。

もちろん、私たちは人工的な制限は設けません。プログラムの内容はすべて英語で提供されるため、英語でのコミュニケーション能力があると有利ですが、地域やプロジェクトタイプに大きな制約はありません。

また、プロダクト抽象化レイヤーのイノベーションやRWAの応用にも興味があります。リストにない分野でも、レンディング市場、DEX、RWAなどに価値をもたらすなら大歓迎です。ホワイトペーパーを書き終えたばかりのチーム、MVPを持つチーム、後期開発段階のチームも応募可能です。

Nico：開発者の創造性を制限したくありません。あくまで参考例を示しているだけです。私たちが最も重視するのは独自性と実際のユースケースです。

例えば、マネーマーケットはDeFiの基盤ですが、実現方法は多様です。単なるAaveのフォークではなく、清算メカニズムの最適化や資金効率の向上、非暗号ユーザーの利用ハードル低減など、こうしたイノベーションが望まれます。既存のDeFi基盤モジュールにも多くの可能性があり、開発者の独自の発想が私たちの重点評価ポイントです。

ET：なるほど。最初に想定している応募者は、外部エコシステムですでにプロダクトやアイデアを持つチーム（HubのEVM互換性でPolkadotに簡単に移行可能）、またはPolkadot内部のチームということですね？

Jonny：はい、両方歓迎です。Nicoが言った通り、Aave、Curve、Uniswapの単なるフォークを目指すだけのチームは優先しません。もちろんPolkadot内部の開発者も歓迎します。彼らはネットワークやエコシステムに精通しており、それは大きな強みです。しかし、私たちが最も惹かれるのは、本当に革新的なチームです。例えば、マネーマーケットで独自の最適化を行ったり、DEXで新しい清算方式を探求したり、新しい方法でイールドを統合するなどです。第1期はイノベーションに重点を置いています。

Nico：私たちは全ての人に門戸を開いています。Polkadotエコシステム内外を問いません。Hubの目標の一つは全体の規模を拡大し、新しい開発者を呼び込むことです。ただし、「独自性」と「ユースケース」を重視するため、Polkadotエコシステム内の開発者の方がHubの技術的優位性を理解しやすく、EVMを活用した強みの引き出し方も明確かもしれません。しかし、全体としてはあらゆるバックグラウンドの開発者を歓迎します。

なぜPolkadotで構築するのか？ 

ET：なぜ開発者はPolkadotで構築するのでしょうか？3つ理由を挙げてください。

私が思いつく2つは、1つ目はPolkadotには多くの資金源があること——Web3 Foundation、資金豊富なトレジャリー、さまざまなバウンティプログラムなど。2つ目はPolkadotには大きく活発なコミュニティがあり、皆が新しいアプリケーションの登場を心待ちにしていることです。他にどんな理由があると思いますか？例えばプロトコル自体のアーキテクチャ上の独自性など？

Nico：よりマクロな視点で見ると、開発者を引き付けるのは多面的な要素の総合結果です。技術的な優位性だけでも、資金サポートだけでも不十分です。例えばBaseは技術的にはOP StackやArbitrumとほぼ同じですが、なぜアプリ数やTVL、成功指標が大きく異なるのでしょうか？それはCoinbaseが優れた配信チャネルとプラットフォームサポートを提供しているからです。

ですから、私たちも2つの側面で同時に力を入れる必要があります：

• 開発者サポートの面では、DeFi Builders Programを通じて差別化を図ります。多くの開発者と話し、「何がプロジェクトの成否を決めるか」を聞き、そのフィードバックを統合してプログラムを設計しました。Builders Program自体が開発者への大きな価値です。
• もう一つは技術的優位性です。Polkadot Hubは「普通のEVM」ではありません。アーキテクチャ上の独自性が多くあります。創造力のある開発者なら、これらの独自性をプロダクトの強みに変えられます。例えば、SolidityスマートコントラクトとRust、C++、Ink!などPVMにコンパイルできる他言語を組み合わせて使えるため、より高いパフォーマンスや多様な可能性が生まれます。EVMやSolidityに限定されず、Polkadotの基盤アーキテクチャの恩恵（スケーラビリティ、分散性、セキュリティ、弾力的スケーリング）も享受できます。

ET：素晴らしいですね。コアタイム、弾力的スケーリング、30億ドル規模のネットワークセキュリティなど、Polkadotで開発する利点です。特に良いと思うのは、プログラム設計前に開発者と話し、「何がプロジェクト成功の鍵か」を聞いたことです。よく聞くのは、開発者がローンチ時の流動性問題を非常に気にしているということです。まず、「ローンチ時の流動性獲得」とは具体的に何を指しますか？このプログラムではどう解決しますか？

Jonny：これは重要なポイントです。Polkadotを選ぶ理由の一つは、成熟したエコシステムと熱心なコミュニティがあり、リソースがすぐに大規模活用できることです。

流動性の問題に戻ると、DeFiでは素晴らしいプロダクトを作っても流動性がなければユーザーが本当に使えません。特に深い市場、大口取引、小口ユーザーやプロトレーダーの両方を引き付けたい場合、流動性は絶対的に重要です。

このプログラムのユニークな強みは、成功したチームがローンチ時にエコシステムパートナーやファンドから直接流動性サポートを受けられることです。開発者にとっては、「ローンチ後に流動性やユーザーをどこで獲得するか」を心配する必要がありません。

多くのチームは技術やイノベーティブなプロダクト作りに長けていますが、マーケティングや流動性導入で課題に直面します。流動性サポートと的確なインセンティブプランで、ユーザー獲得とTVLの急速な増加を支援します。これにより、プログラム参加チームはスタート時点から非常に競争力のあるポジションに立てます。

ET：これもPolkadotで構築するもう一つの利点ですね。スタート段階で既存の流動性を得られること。もし私が開発者で、アイデアだけの段階でも、MVPや動作するプロトタイプがあるチームでも、このプログラムはどの段階のチームにも適用されますか？それとも初期チームだけですか？どの発展段階の開発者でも受け入れますか？

Jonny：以前も述べた通り、このプログラムは非常に柔軟です。アイデアだけでコードを書いていないチームでも、MVPを持つチームでも、他のチェーンで一定のユーザーベースを持つチームでも検討します。PolkadotのDeFiエコシステムに価値をもたらすアイデアなら大歓迎です。選考では特にプロジェクトの独自性とPolkadotの技術的優位性の活用方法を重視します。

Nico：プログラム開始時により詳細な内容を発表します。全体的には2つの形式に分かれます：

• グループセッション：5チームが一緒に参加します。Velocity、流動性パートナー、DistractiveやPapermoonによるワークショップやオフィスアワーなど。
• 1対1のメンタリング：これがプログラムの重点で、各チームの段階に応じてより的確なサポートを提供します。例えば、既に成熟したチームにはマーケティング講座は不要かもしれませんが、1対1セッションで現状に合った指導を行います。

このように、プログラムは高い柔軟性を持ち、より多くのタイプの開発者をカバーできるよう設計されています。今後、第2期、第3期と繰り返しながら、どのタイプのチームが最も成功するかを分析し、さらに最適化していきます。

ET：第1期のプロジェクトはいつ頃終了予定ですか？

Nico：10月中旬頃のスタートを予定しています。もちろん、応募数や審査の進捗にもよります。応募は今日から可能で、10月中旬スタートなら12週間後が終了時期です。

メンター、VC、人材プール完備：DeFi Builders Programの12週間成長パス 

ET：先ほどRWAやステーブルコインなどの人気分野について触れましたが、現在のDeFiで他にどんな新しいトレンドがあると思いますか？今はまだ初期段階でも、今後1年で主流になる可能性があるものは？

Nico：もちろんあります。今DeFiで興味深い新トレンドがいくつか出てきています。

• 一つはDeFiとAIの融合です。最初はAIボットでトークンを発行するなど「AI＋Meme」的な遊びが中心でしたが、今はより本格的な方向に進化しています。チームはAIを使ってオンチェーンの資金運用やデプロイを最適化・自動化する方法を模索しています。この分野には多くの試みが期待できます。
• もう一つはRWA（リアルワールドアセット）です。厳密には新しい概念ではなく、Centrifugeのようなプロジェクトが最初に推進しましたが、ここ数四半期で本格的にブレイクし、RWAの発行データが急増しています。今の鍵は、オンチェーンでこれらの資産を発行するインフラが整った今、どんな新しいユースケースを生み出せるか、オンチェーンの強みがどこにあるか、という点です。ですから、この分野でアプリケーションを構築するチームにも大いに期待しています。

ET：さて、応募プロセスに戻りますが、最初の2週間はオンボーディング（入居段階）、3～8週目はメンター指導とプロダクト開発、9～11週目はGo-to-market（市場準備）、最後の12週目にオンラインDemo Dayという流れですね？

Jonny：はい！公式サイトでは大枠しか掲載していませんが、各段階には多くの詳細があります。Nicoが前述したように、Papermoon、Parity、Wave Digital、Distractive、Hypernativeなどのエコシステムパートナーを招き、彼らの専門知識とリソースを最大限活用して各チームに的確なサポートを提供します。これは非常に重要で、初期チームにも中後期チームにも大きな価値があります。

• 機関投資家（1億ドル以上の資産を運用するファンド）
• 一流開発チーム（ParityやPapermoonのような経験豊富なチーム）

これらのリソースは初期・進行中のチームの双方にとって非常に価値があります。

Nico：採用だけでなく、実際のプロダクト開発も含まれます。PBAの卒業生はここで仕事の機会を得るだけでなく、学んだ知識をプロジェクト構築に実際に活かすことができます。これはチームと人材の双方にとって素晴らしい接続チャネルです。

ET：プロジェクトの形式はどのようなものですか？全員がZoomで授業のように参加するのですか？それとも1対1や非同期型ですか？また、参加者は週にどれくらい時間を割く必要がありますか？

Jonny：プロジェクトの形式は1対1メンタリング＋グループセッションの組み合わせです。

• 1対1：各チームと個別に連携し、プロダクトロードマップの整理、トークノミクス設計、マイルストーン設定と進捗確認を行います。
• グループセッション：ウェビナー形式で、パートナーが5チーム全員に授業や経験共有を行います。

時間配分は各チームの状況に応じて調整します。今後数週間でより明確なスケジュールを発表します。

Nico：私たちやチームとの1対1のやり取り、パートナーによる5チームへのグループセッションなど、一定の時間は必要ですが、チームの主なリソース投入先はプロダクト開発であるべきです。プロジェクト開始時に明確なマイルストーンを設定し、厳格に実行します。これらのマイルストーンは進捗目標であると同時に、資金解放の基準にもなります。したがって、チームは大部分の時間をプロダクト開発に充て、マイルストーン達成を目指します。

DeFi Builders Program応募正式開始：わずか5枠、締切10月3日！ 

ET：それでは、参加に興味のあるチームや開発者が次に取るべきステップ、つまり応募プロセスについて話しましょう。

応募フォームはどんな内容ですか？どんな質問が含まれていますか？面接はありますか？また、皆が最も気にする「独自性」は応募プロセスでどう評価されますか？チームはどれくらいでフィードバックを受け取れますか？不採用の場合も通知されますか？

Jonny：もちろんです。応募を受け取ってから1～2日以内にチームへ返信するよう努めます。もし本当に数千件の応募が来た場合は「嬉しい悩み」ですが、その際はご理解ください。多くの応募を処理する必要があります。

今回の応募ウィンドウは9月3日から10月3日までです。その後、約2週間かけて選考・準備を行い、プロジェクトが正式に始まります。いずれにせよ、できるだけ早くフィードバックを返すよう努力します。面接に進まなくても、必ず連絡します。これは最低限のリスペクトです。

Nico：はい、応募フォームが最初の選考ステップです。質問はシンプルで、ほとんどがオープンエンドです。これは開発者が「独自性」をアピールするチャンスであり、自分たちのアイデア、開発するプロダクト、その理由を詳しく説明する必要があります。

例えば「何を構築していますか？」という質問に、「DEXを作ります」とだけ答える人もいれば、「PVMを活用したプライバシー交換DEXプラットフォームを作ります」と答える人もいます。後者の方が明らかに創意と深みを示しています。まず応募フォームを提出し、回答の質を見て面接進出を判断します。最終的に面接通過チームから5チームを選抜します。

Jonny：補足です：

• 現在応募フォームは公開済みで、すぐに提出できます。
• すでに審査を開始しており、近日中にアナウンスやブログも公開予定です。詳細は公式サイトでご確認ください。リンクも掲載済みです。
• 応募締切は10月3日です。
• 第1期は12週間のプロジェクトです。
• 要件として、チームのコアメンバーは英語で授業やコミュニケーションができる必要があります。

すべて準備は整いました。ぜひ今すぐご応募ください。皆さんのプロダクトを楽しみにしています。

Nico：最後にもう一点補足します。これは単なるプロジェクトの話ではなく、エコシステム全体の現状とチャンスでもあります。Velocityのミッションは、PolkadotをDeFiアプリケーション構築に最適なWeb3プラットフォームにすることです。

開発者にとっては二重のチャンスがあります：

• 一方で、Polkadotはすでに非常に成熟したエコシステムです。時価総額は50～60億ドル、安定・拡張性・信頼性のある基盤アーキテクチャを持っています。
• しかし一方で、DeFiエコシステムの知名度はまだ十分ではありません。率直に言えば、今DeFiと言えば最初にPolkadotを思い浮かべる人は少ないでしょう。Hydrationは非常に優れた成果を上げており、逆風の中で成功したプロダクトを構築しましたが、全体としてPolkadotはまだ「DeFiの第一選択」ではありません。

これを変えたいのです。Polkadotの成熟したインフラと強力なリソースをこのプログラムに結集し、より多くの開発者に「PolkadotはDeFi構築のベストチョイスの一つ」であることを知ってもらいたい。ですから、すべての開発者に伝えたいです。Polkadotを見逃さず、ぜひ私たちのプログラムをチェックし、話をしに来てください。応募プロセスでガイダンスが必要な場合も、単にもっと知りたい場合も、私たちは大歓迎です。ここには巨大なチャンスがあると本当に信じています。

ET：Polkadotの目標は、DeFiの構築と利用に最適なプラットフォームになることです。そしてこのプロジェクトは完全無料、わずか5枠のみ、競争は非常に激しいので、ぜひ早めにご応募ください。応募リンクはこちらです：