主なポイント：
XRPは弱気の下降トライアングルを確認し、1.55ドルまで25%下落するリスクがある。
週足RSIの弱気ダイバージェンスが下落モメンタムの増加を示唆。
日次アクティブアドレスの低迷はネットワーク活動と流動性の鈍化を示し、XRPの売り圧力リスクを増幅させる。
XRPの価格は1週間前の水準から11%下落して取引されており、複数のデータポイントの収束が1.55ドルへのさらなる調整を示唆している。
XRPの下降トライアングルは45%の価格下落を示唆
XRP（XRP）の価格チャートは、10月に3ドルの心理的水準を下回って以来、8時間足チャートで下降トライアングルパターンを確認した。
下降トライアングルチャートパターンは、フラットなサポートレベルと下向きのレジスタンスラインによって特徴付けられ、価格がフラットなサポートレベルを下抜けると、トライアングルの最大高さ分だけ下落することで解消される。
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XRP/USDペアは、月曜日に2.20ドルのパターンサポートラインを下回ったことで下降トライアングルを確認した。
XRP/USD 8時間足チャート。出典：Cointelegraph/ TradingView 強気派はXRPを2ドルのサポート上に維持しようと戦っている。この水準を下抜けると、XRP価格は11月末までにトライアングルの計測ターゲットである1.55ドルまで下落する可能性が高く、現在の価格水準から25%の下落となる。
XRPの下降トライアングルの下抜けは、主要なサポートレベルが維持されない場合、1.61ドルまで下落する可能性があると警告した以前の分析を反映している。
Glassnodeのディストリビューションヒートマップによると、2.38ドルから2.40ドル（100日SMAとトライアングルのレジスタンスラインに挟まれた範囲）に大量の供給クラスターが存在し、ここで約32.3億XRPが取得されている。これはXRPにとって強いレジスタンスエリアとなり、逆風を強めている。
XRP/USDコストベースディストリビューションヒートマップ。出典：Glassnode XRPの弱気ダイバージェンス
XRPの下落は、価格と相対力指数（RSI）との間の弱気ダイバージェンスによって裏付けられている。
下記の週足チャートでは、XRP/USDペアは2024年11月から2025年7月にかけて上昇チャネル内で高値を更新したが、同期間に週足RSIは92から68へと低下し、下値を切り下げていることが示されている。
XRP/USD週足チャート。出典：Cointelegraph/ TradingView 価格が上昇しているにもかかわらずRSIが低下している場合、通常は現在の上昇トレンドの弱さを示し、利確の動きが強まり買い手の疲弊が進むことで、より多くのトレーダーが局所高値で売却する傾向がある。
その後RSIは39まで低下しており、市場環境は依然として下落を支持していることを示唆している。
上記チャートはまた、XRPが2.32ドルの50週SMAから強いレジスタンスを受けていることも示している。この水準からの上値圧力は、今後数週間にわたりXRPの価格を抑制し続ける可能性がある。
XRP Ledgerネットワーク活動の減少
XRP Ledgerのネットワーク活動は過去4か月間、低調なままとなっている。Glassnodeのオンチェーンデータによると、ネットワーク上の日次アクティブアドレス（DAA）は、6月14日に記録された57.7万DAAの高値から大幅に減少している。
執筆時点で約4.4万DAAしかなく、ユーザーの取引は大幅に減少しており、XRPの短期的な見通しに対する関心や信頼の低下を示唆している可能性がある。
XRP日次アクティブアドレス。出典：Glassnode 新規アドレスも11月10日の13,500件から現在は4,000件/日に減少しており、ネットワークの採用とユーザーエンゲージメントの低下を示している。
歴史的に、ネットワーク活動の減少は通常、取引量の減少による流動性と買い圧力の低下から、価格の停滞や下落を示唆する傾向がある。
