ビットコインのプルーフ・オブ・ワークによるセキュリティを基盤とした、持続可能かつ透明なオンチェーン戦略を提供

2025年10月14日、ブエノスアイレス発 —
ビットコイン初かつ最も長く稼働するレイヤー2、 Rootstock の主要貢献者である RootstockLabs は本日、機関投資家および企業がビットコインネイティブのDeFi機会を活用できるよう支援するためのクロスファンクショナルチーム「 Rootstock Institutional 」の立ち上げを発表した。

RootstockというビットコインのDeFiレイヤーを活用することで、機関投資家はBTC担保型ステーブルコインの借入や、機関投資家向けのオンチェーン利回り戦略といった機会にアクセスできるようになり、いずれもビットコインのセキュリティモデルに基づいている。

この発表はDigital Asset Summit（DAS）において行われたものであり、ビットコインの用途が「単なる保管」から「運用」へと進化したことを示すものである。これにより機関投資家は、世界最高のデジタル資産であるビットコインのエクスポージャーを維持しながらリターンを得ることが可能になる。

同時に発表された新しいリサーチ「From Digital Gold to Productive Capital: The Institutional BTCFi Report （デジタルゴールドから生産的資本へ：機関投資家向けBTCFiレポート）」では、機関投資家によるビットコイン保有が新たな時代に突入したことが示されている。ETF、企業の財務準備金、マイニングリザーブとして2.6百万BTC以上が保有されている一方で、その99%以上は年間10〜50ベーシスポイントのカストディ費用によってマイナスリターンを生んでいる。現在の価格水準では、数千億ドルに相当する資本がリターンを生まずに価値を失っている計算になる。

Rootstock Institutionalは、ビットコイン保有者の高度なニーズに応えるために設計された二段階アプローチを導入する。

フェーズ1では、LayerBank、Midas、SolvといったRootstockの既存のDeFiプロトコルを活用し、流動性および担保管理のためのコンポーザブルなオンチェーンメカニズムへのアクセスを直接提供する。このフェーズはすでに利用可能であり、ビットコインのセキュリティ基盤の上に構築された透明で監査可能な戦略を提供する。

フェーズ2では、規制準拠のトークン化金融インフラのベストプラクティスに沿い、ビットコイン建ておよびドル連動の利回り戦略への機関投資家参加を目的とした専用ボールト戦略の導入を予定している。

RootstockLabsのマネージングディレクターであり、Rootstock Institutionalおよびエコシステム責任者のリチャード・グリーン氏は次のように述べた。

「市場はもはや単なるビットコイン保有の段階を超えています。多額のビットコイントレジャリーを運用する機関は、長期的なポジションを損なうことなく、持続可能で透明なオンチェーンフレームワークを求めています。Rootstockの8年間にわたる実績と、ビットコインのマイニングコミュニティとの深いつながりが、我々をこの機関投資家需要に応える唯一の立場に置いているのです。」

Rootstock Institutionalは、ビットコイン資本を活性化しようとする機関投資家が直面する主要課題に対応している。

  • カストディ管理：自己保管型ラップドBTC（rBTC）はビットコインのネイティブセキュリティに根ざし、単一カストディアンリスクを排除

  • 確立されたエコシステム：RootstockのDeFiプロトコルにはすでに2億7,200万ドル超の資産が展開されており、貸付、借入、流動性供給、取引を網羅

  • 実証済みインフラ：2018年の一般公開以来、稼働率100%、ビットコインのハッシュレートの83%以上によるマージマイニングで保護

  • 透明なメカニズム：監査可能なスマートコントラクトと検証可能な準備金を持つオンチェーン戦略

  • コンプライアンス対応：BitGo、Copper、Fireblocksなどの機関向けカストディ統合を含む包括的なKYC/KYBフレームワーク

さらに本イニシアチブは、BTCFiおよびRootstockを基盤とした機会に関する教育・洞察を提供し、規制カストディアン、流動性プロバイダー、テクノロジーインテグレーターなどのエコシステムパートナーとの連携を促進する。また、エンタープライズやその他の認定機関投資家がビットコインDeFiユースケースを探求する際のデューデリジェンスおよび統合支援も行う。

機関投資家向けBTCFiレポートは重要な市場機会を明らかにしている。2025年3月時点で、ビットコインネイティブDeFiのTVL（ロックされた総価値）は86億ドルに達し、前年比2,700%増となった。しかし、現在DeFiに展開されているビットコイン供給量はわずか0.79%にすぎず、イーサリアムの48%というTVL比率と比べて極めて小さい。休眠中のBTCのわずか5%がDeFiに組み込まれるだけで、1,000億ドル超の生産的資本が解放される計算になる。

リチャード・グリーン氏は次のように述べている。

「ビットコインが単なる価値の保存手段から、生産的な金融資産へと進化することは、デジタルファイナンスにおける最も重要な転換点の一つです。実際に、ファミリーオフィス、Web3ファンド、取引所、ビットコインネイティブ企業がRootstock上でのBTC運用を進めています。今回の発表は、機関投資家向け金融サービスをビットコインエコシステムにもたらすという我々のコミットメントを正式に示すものであり、ビットコインの分散型基盤と高度な資本運用ニーズの橋渡しを行うものです。」

2025年12月のローンチでは、オンチェーン運用全体で完全なBTCエクスポージャーを維持するビットコイン建てソリューションと、Rootstockのステーブルコインインフラを活用したドル建てソリューションを提供予定である。いずれも適切に認可されたファンドマネージャーとの共同開発によるもので、貸付・借入・流動性供給といったオンチェーンDeFi戦略を、オフチェーンのトークン化された機関グレード機会と組み合わせている。同社は2026年にかけて、実世界資産（RWA）、流動性メカニズム、ストラクチャードプロダクトなど、さらに6つの戦略を追加展開する計画である。

Rootstockの機関向け提供は、ビットコインのハッシュレートの83%以上を活用するマージマイニングによるセキュリティモデルを含む既存インフラを基盤としている。Rootstockの既存エコシステムパートナーは、流動性および担保管理を支えるオンチェーンメカニズムの基盤を提供しており、今後はTier1のRWAプロトコルや機関向けDeFiプラットフォームとの統合も予定されている。

Rootstockのエコシステム提供はすでに利用可能であり、機関向けソリューションは2025年12月に正式ローンチされる予定である。
機関投資家向けBTCFiレポートは https://institutional.rootstocklabs.com からダウンロード可能。詳細は RootstockLabs公式サイト を参照のこと。

RootstockLabsについて

RootstockLabsは、ビットコイン初・最大・最長稼働のレイヤー2「Rootstock」の主要貢献者である。RootstockLabsは、ブロックチェーン分野における革新的なソリューションを開拓し、開発者に資金・技術・マーケティング支援を提供することで、分散型技術の可能性を拡張し、ビットコインをすべての人に役立つものにすることを目的としている。

RootstockはビットコインのDeFiレイヤーであり、2018年のローンチ以来100%の稼働率を維持している。Rootstockは、イーサリアムのプログラマビリティとビットコインの価値保存性・分散性を組み合わせたものであり、「マージマインド・プルーフ・オブ・ワーク」と呼ばれるコンセンサスメカニズムにより、ビットコインのハッシュパワーの80%以上によって保護されている。Solidity言語を採用し、完全なEVM互換性を持つため、他のEVMチェーン上で構築できるものはすべてRootstock上でも追加ツールなしにデプロイ可能である。
Sushiswap、Layerzero、Oku、Money on Chainを含む200以上のdAppがRootstock上で稼働しており、現在のTVLは2億6,900万ドルを超える。Rootstockエコシステムは、rBTCおよびRIFという2つの中核トークンによって支えられており、Rootstock内のビットコインDeFi（BTCFi）への広範なアクセスを可能にしている。

Rootstock Institutionalについて

Rootstock Institutionalは、RootstockLabs内の機関投資家向けチームであり、専門投資家や企業がビットコインネイティブのDeFi機会を活用できるよう支援することを目的として設立された。RootstockというビットコインのDeFiレイヤーを活用することで、機関投資家はBTC担保型ステーブルコインの借入や、機関グレードのオンチェーン利回り戦略といった機会にアクセスできる。Rootstock Institutionalは、教育、リソース、エコシステム接続を提供し、機関投資家が安全かつ責任を持って分散型金融に関与できるよう支援する。

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【免責事項】
本発表は情報提供のみを目的としたものであり、投資助言、商品やサービス、デジタル資産への投資の勧誘を意図するものではない。分散型金融プロトコルへの参加には、資本損失などのリスクが伴う。機関投資家は、参加前に独立したデューデリジェンスを実施し、専門家の助言を求めることが推奨される。