2つの大手企業のCIOが「bitcoinの4年周期は終わったのか？」という質問に回答――「10年間の上昇…」

ビットコインにおける「4年サイクル」理論は、暗号資産市場で最も確立された投資戦略のひとつですが、機関投資家の参入により深刻な試練に直面しています。

CNBCのCrypto World番組に出演したBitwise Asset Managementの最高投資責任者（CIO）Matt Hougan氏とReserveOneのCIOであるSebastian Bea氏は、ビットコインの将来と変化する市場のダイナミクスについて印象的な見解を示しました。

BitwiseのCIOであるMatt Hougan氏は、半減期イベントに基づくビットコインの歴史的な4年ごとの価格サイクルはもはや有効ではないと主張しました。Hougan氏は「4年サイクルは『10年強気相場』に取って代わられつつある」と述べました。

Hougan氏によると、2024年初頭に承認されたETF（上場投資信託）、規制の進展、ステーブルコインの台頭が、過去の周期的な力よりもはるかに支配的な要因となっています。BTCが過去1年間でNvidiaよりも変動性が低くなったことにも触れ、機関投資家の導入はまだ始まったばかりだと述べました。また、平均的な機関投資家はビットコインの配分を決定する前に約8回（または8四半期）の審査プロセスを経ると指摘しました。

ReserveOneのCIOであるSebastian Bea氏は、サイクルが完全に終わったと言うにはまだ早いかもしれないが、市場構造は根本的に変化したと語りました。Bea氏は、個人投資家は一般的に価格（モメンタム重視）に基づいて行動する一方、機関投資家は「戦略的資産配分」の原則で運用すると指摘しました。

Bea氏によれば、機関投資家はビットコインの価格が下落した際にポートフォリオのバランスを保つためにビットコインを購入し、市場に安定化力をもたらしています。これにより、BTCは過去の60～80%もの急落ではなく、より穏やかな調整を経験できるようになるということです。

両氏とも、機関投資家との議論の性質は過去5年間で完全に変わったことに同意しています。Matt Hougan氏は、5年前は「BTCとは何か？」や「どのようにマイニングされるのか？」といった技術的な基本質問が多かったが、現在は「ビットコインがポートフォリオの相関関係にどのような影響を与えるか？」や「インフレヘッジとしてどのような位置付けになるか？」といったプロフェッショナルな応用に関する議論へと進化していると述べました。

議論ではまた、米国新政権やFRBの金利決定の影響についても触れられました。Sebastian Bea氏は、ビットコインが現在明確に「コモディティ」として認識されており、規制上の不確実性が減少したと指摘しました。ただし、市場は今や政治的発言だけでなく、流動性環境やFRBの行動にも注目していると付け加えました。