Grayscaleは米国で現物Ethereum ETFのステーキングを可能に

暗号資産運用会社Grayscaleは、米国における現物Ethereum上場投資信託（ETF）商品にステーキング機能を導入し、投資家が保有資産から追加の利回りを得られるようにしました。

「Grayscale Ethereum Trust ETF（ティッカー：ETHE）およびGrayscale Ethereum Mini Trust ETF（ティッカー：ETH）は、米国で初めてステーキングを可能にした現物暗号資産ETPとなりました」と同社は月曜日の声明で述べました。

Grayscaleはまた、Solana Trust（GSOL）—従来の証券口座を通じてSOLへのエクスポージャーを提供するクローズドエンド型ビークル—でもステーキングを有効化したことを発表しました。規制当局の承認を経てETFに転換されれば、GSOLはステーキング機能を持つ初の現物Solana ETPの一つとなる可能性があります。

EthereumおよびSolanaの保有分の一部をステーキングすることで、Grayscaleは投資家にETHおよびSOLへのエクスポージャーを提供しつつ、ネットワーク報酬を得ることができます。同社は、プロトコルのセキュリティを強化し、長期的なネットワークのレジリエンスを支援するため、機関向けカストディアンおよびバリデーターパートナーを通じてパッシブにステーキングを行うと述べています。

「現物EthereumおよびSolanaファンドでのステーキングは、まさにGrayscaleが提供するべく設計された先駆的なイノベーションです」とGrayscaleのCEO、Peter Mintzbergは付け加えました。「AUMで世界最大のデジタル資産特化型ETF発行者として、当社の信頼性と規模を持つプラットフォームは、ステーキングのような新たな機会を投資家にとって具体的な価値に変える独自の立場にあると信じています。」

Grayscaleは、デジタル資産エコシステムの進化に伴い、他の商品にもステーキングを拡大する計画であると述べています。

米国初の現物ステーキングETP

7月、REX‑Ospreyは、1940年投資会社法（「'40 Act」）の下で、SOLへのエクスポージャーとネイティブステーキング報酬を提供する米国初のETFを立ち上げました。これは、現物BitcoinおよびEthereum ETFで一般的に使用される1933年証券法（「'33 Act」）ルートとは異なるアプローチです。SSKファンドは1933年法に基づく標準的な現物ETFではありませんが、実際にSOLを保有しており、そのうち少なくとも50％は直接ステーキングされ、残りは上場投資商品やリキッドステーキングトークンなどのステーキングビークルに割り当てられています。

したがって、GrayscaleのEthereum ETFは、'33 Actルートに基づく米国初の現物暗号資産ETFでステーキングを追加したものであり、Solana商品も同じルートで承認・転換されれば初の一つとなる可能性があります。

Grayscale、VanEck、Franklin Templeton、Fidelity、Invesco、Canary Capital、Bitwiseなど複数の発行者が米国で現物Solana ETFの申請を行っており、SECは現在の政府閉鎖が解決した直後にこれらの商品を承認することが広く予想されています。