Benchmarkは、Arculusが完全な暗号資産取引プラットフォームへと進化する中で、CompoSecureにさらなる上昇余地があると見ている

Benchmarkは、NYSE上場のCompoSecure（ティッカー：CMPO）に対して「買い」評価を再度示し、目標株価を24ドルに引き上げました。これは現在の水準から約16%の上昇余地を示唆しています。

水曜日のレポートで、Benchmarkのシニア株式リサーチアナリストであるMark Palmer氏は、CompoSecureのArculusコールドウォレット事業が「セキュリティ製品から完全な取引プラットフォームへと進化している」と述べました。これはN. Exchangeとの統合や、ユーザーがコールドストレージから直接暗号資産を競争力のある価格で取引できるスマートオーダールーターの導入によるものです。

Palmer氏は、このアップデートによりArculusがセルフカストディと流動性アクセスの交差点に位置し、競争の激しい暗号資産ウォレット市場でより強い優位性を持つことになると述べました。また、筆頭株主Resolute Holdingsの下での着実な業務改善とマージン拡大が、同社の最近の業績の主要な推進力であることも強調しました。

Benchmarkは今後、マージンの上昇やArculusの取引機能の展開による新たな収益源の可能性を指摘し、より強いトップラインおよびボトムラインの成長を見込んでいます。アナリストはFY26の売上高予想を4億9,650万ドルから5億290万ドルに、調整後EBITDA予想を1億6,360万ドルから1億7,480万ドルに引き上げました。

CompoSecureは、金属製の決済カードの製造や、Arculusブランドのハードウェアベースの暗号資産ソリューションで最もよく知られています。今年初め、同社はMetaMaskおよびBaanxと提携し、MetaMask Metal Cardを発表しました。これにより、ユーザーはセルフカストディウォレットから法定通貨への変換や中央集権型取引所を介さずに、即時のタップ・トゥ・ペイ決済が可能となります。

CompoSecureの株価は20.49ドルで取引を終え、年初来で62%上昇し、S&P 500の約13%の上昇を大きく上回っています。