主なポイント
- MARAはGranburyで最初の10台のAI推論ラックを展開し、AI専門企業Exaionの64%の株式取得に合意しました。
- 同社の稼働ハッシュレートは前年同期比64%増の60.4 EH/sに達し、Bitcoin保有量は98%増の52,850 BTCとなりました。
- MARAは月次生産報告を終了し、2025年第4四半期の結果から四半期ごとの開示へ移行します。
MARA Holdingsは11月4日に2025年第3四半期の財務結果を発表し、収益は2億5,240万ドル、純利益は1億2,310万ドルとなりました。このBitcoinマイナーは、人工知能インフラおよびエネルギー統合型データセンターへの拡大計画も明らかにしました。
同社は四半期中に2,144 BTCをマイニングし、2,257 BTCを購入、9月30日時点での総保有量は52,850 BTCとなったと、同社の決算発表で明らかにしています。収益は2024年同時期と比較して92%増加し、当時の四半期収益は1億3,160万ドル、純損失は1億2,480万ドルでした。
$MARA 2025年第3四半期決算発表
– 収益は前年同期比92%増の2億5,200万ドル
– 純利益は2024年第3四半期の（1億2,500万ドル）から1億2,300万ドルに増加
– Bitcoin保有量は前年同期比98%増の52,850 BTC（2024年第3四半期末時点では26,747 BTC）
財務実績とBitcoin事業
MARAの稼働ハッシュレートは前年同期比64%増の60.4 EH/sとなりました。1ペタハッシュあたり1日あたりのコストは15%改善し31.3ドルとなり、調整後EBITDAは3億9,560万ドルに達し、前年から1,671%増加しました。同社は9月のBitcoin生産報告のような月次生産アップデートを終了し、2025年第4四半期の結果から四半期ごとにデータを提供します。
AIおよびエネルギーインフラへの戦略的拡大
MARAはMPLXと提携し、テキサス州西部で発電およびデータセンターキャンパスの開発を発表しました。初期開発は400 MWの容量を目標とし、1.5 GWまで拡張可能です。この提携には天然ガス供給のトーリング契約が含まれ、施設はプロジェクトの拡大に伴いマイニング事業からAIワークロードへと移行します。
本日、MARAと@MarathonPetroCoのMPLXは、MPLXがMARAの計画する統合発電施設および最先端データセンターキャンパスへの天然ガス供給を促進する意向書の締結を発表しました。詳細はこちら：
MARAは四半期終了後、テキサス州Granburyの拠点で最初の10台のAI推論ラックを展開しました。同社は、パリを拠点とするAIおよびハイパフォーマンスコンピューティング子会社Exaion（Électricité de France傘下）の約64%の株式取得に合意しました。この買収は規制当局の承認を条件に第4四半期中に完了する予定です。
この戦略的転換は、複数のマイナーがBitcoinマイニング以外の収益多様化を目指してAIインフラへと方向転換する中で行われています。同様の戦略を追求している他社には、TeraWulfのAIインフラ契約やCangoのハイパフォーマンスコンピューティング分野へのAI拡大などがあります。
